SSブログ

槇尾から高尾へ [旅行]

三尾を歩く

 23日高山寺からの続きです。高山寺をあとにして、表参道から槇尾山西明寺へ向かいました。
清滝川のせせらぎを見ながら、橋を渡ると西明寺のりっぱな山門が見えました。

PB230042 1.jpg

このお寺の本堂は、元禄期の桂昌院の寄進によるそうです。なぜ槇尾山というのかなと、疑問に思っていましたが、1275年~1278年の建治年間に和泉の国槇尾山寺の我宝自性上人が中興したとパンフレットにありました。だから、三十三箇所のお寺の一つである和泉の国の槇尾山と同じ山号を持つのだと、分かった次第です。

PB230045 2.jpg

裏門にひときわ赤い木が、西日に映えていました。ドウダンツツジですね。この時期、楓よりも紅く紅葉します。裏門からの道が、神護寺への近道だと書いてあったので、そこから歩きました。橋を渡ったあたりで、おじさんが栗を味見させてくれました。甘くておいしい山栗です。柴栗ともいうのでしょうか。周山街道をちょっと遡ったあたりにおばさんとお姉さんが、山栗の焼いたものを売っていました。一つは自分用、一つは人に差し上げるために二袋買いました。その自分用の袋から、一つ二つと味見しながら、15分の山道を歩きました。

 高雄(尾)山神護寺は、ひときわ立派なお寺でしたが、その階段の多いこと。これは、階段から見える茶店です。赤い絨毯が、来訪をそそりました。

PB230049 3.jpg

創建は平安京遷都のころに及びます。平安京造営の長を務めた和気清麻呂が河内国に建てた神願寺をこの地に移したのが始まりとされています。天台宗の空海や真言宗の最澄などもこの寺で活躍したということです。さらに鎌倉初期の怪僧(または豪僧)である文覚上人が中興したとのことです。あの明恵上人は、文覚上人のお弟子さんにあたるそうです。

PB230052 4.jpg

こちらのお寺も、国宝17点、重要文化財2833点があるそうで、五月初旬の「宝物虫払い」行事には、順次展観できるそうです。

 お寺の境内に、もみじの葉っぱが落ちていました。だれかが乗せたように行儀良く乗っかっていました。

PB230058 5.jpg

 神護寺の下り坂で、ひときわ明るい場所がありました。黄色に色づいた木々から日光が漏れているのです。ぽっかりと黄色いステンドグラスを透かしたような明るい空間でした。

PB230061 6.jpg

 帰り、さきほどの茶店によって、ぜんざいをいただきました。甘くて温かいぜんざいにすっかり疲れも癒されているところに、どなたかのブログで見せていただいた雪虫がただよっているのが見えました。手のひらでつぶさないようにして見ると、なるほど胴体のところが白い毛でおおわれていました。京都の山奥にも来るのですね。
あの歌を思い出しました。「・・・うちは比叡おろしですねん。あんさんの胸を雪にしてしまいますえ。・・・」
もう京都の冬も、間近に迫りましたね。


 比叡おろし・・松岡正剛 作詞・作曲  小林啓子 歌
 
nice!(11)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 11

コメント 6

SAWA

やはり、西明寺へいらっしゃいましたね(@^▽^@)♪
私も紅葉の時に行きましたが、特に西明寺の素晴らしい紅葉は忘れられません。
お陰様で、懐かしく思い出させていただけて、感謝しております。


by SAWA (2009-11-30 16:10) 

whitered

SAWAさんへ:コメントありがとうございます。清滝川にさしかかる紅葉は素晴らしかったです。有名なお寺が三つもあるので、一日充分楽しめました。季節ごとに違う味わいがあるのかもしれません。また訪れてみたいところです。
by whitered (2009-11-30 17:25) 

key-k

ドウダンツツジの見事な赤が鮮やかです。
境内のお茶屋さんから四季折々の景色を楽しめて良いですよね。
by key-k (2009-11-30 18:28) 

whitered

key-kさんへ:コメントありがとうございます。ここのドウダンツツジはひときは大きくて、鮮やかでした。バックのたぶん高尾山とマッチしてきれいでしたよ。茶店では、景色を見ながら温かいおぜんざいを食べて、ほっこりしました。
by whitered (2009-12-01 17:07) 

Ranger

槇尾山で、はて?と思いましたが、そういうことでしたか^^

今の時期のお寺は紅葉もきれいで、ホントいい眺めですよね
by Ranger (2009-12-02 11:16) 

whitered

Rangerさんへ:大阪にお住まいのRangerさんはやはり、??と思われるでしょうね。全国では、同じ地名がたくさんありますが、地理的な特徴から名前がついたり、名前をつけた人が以前使っていた名前をつけたり、調べてみると面白いかもしれませんね。
by whitered (2009-12-02 16:32) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。