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シーズネットのこと [音楽]

登紀子倶楽部シーズネットのこと

<いきさつ> 
 じつは、私のブログを見ていただいたある方の依頼で、昨年の記事『加藤登紀子コンサート』http://kimonodaisuki.blog.so-net.ne.jp/2008-10-02#favoriteを、シーズネットの機関紙に載せることになりました。思いがけないのとブログがもつグローバルな力に驚いて、半信半疑な気持ちが交錯していましたが、今週初めにでき上がった機関紙が本当に届いたのです。一冊目には、登紀子さんのサインが書いてありました。私の名前まで書いてくれていたのです。

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『シーズネット』というのは、加藤登紀子のファン倶楽部の一つのようで、トキコ・プランニングの中にある組織のようでした。書き込みをいただいた編集者の方がいい方のようで(文は人なりといいますが)、載せていただくのを快諾した次第です。送っていただいた冊子を読んで、他の方の文章が上手いのと中味が濃いのに比べ、自分の文がなんと当たり障りのないことよと恥じました。『シーズネット』の機関紙の質はかなり高いようで、おトキさんファンならずとも楽しめる冊子だなと思いました。その中で一つの記事が眼にとまったので、それについて私なりの感想というか、思ったことを書いてみます。

<マキと登紀子、ふたりの女の唄>
 この記事を書かれた方は、(まこりん)さん。まこりんさんは、加藤登紀子のライバルは浅川マキではなかろうかと言われる。私にとっては、かなり意外性があった。今まで加藤登紀子のライバルは高橋真梨子かなと思っていたぐらいで、浅川マキは知る人ぞ知るといったかなりマイナーな人のように思っていた。共通点といえば、二人とも学生運動華やかな頃に、学生たちの女神のように熱狂的な支持を受けておられた。その頃を思い出せば、私は大学三年生で南大阪に小さい部屋を借りて自炊をしていた。駅前にジュークボックスのある喫茶店があり、大学からの帰りにそこに寄って、浅川マキの『かもめ』を聴きながら、ヴォーグの雑誌をめくるのを楽しみにしていた。それ以来、浅川マキの大ファンになった。『夜が明けたら』や『裏窓』『赤い橋』などのレコードを買ったのは、働きだしてからのことである。職場のバンドをバックに『それはスポットライトではない』(これは、マキがカバーしていたロッドスチュアートの歌)を歌ったりもしたことがある。いつだったか20年くらい前に、某デパートの劇場に来て、初めて本物を観て感激し、2万円だったか3万円だったか浅川マキ全曲入りのCDセットを買って帰った。人が知らないといえばよけいに浅川マキに執着する私だった。
 かたや、加藤登紀子。その頃全共闘出身の藤本さんとのロマンスをよく耳にしていたが、『独り寝の子守唄』が大ヒットし、若手有名歌手に名を連ねた。が、その歌はそれほど好きではなかった。『知床旅情』も『琵琶湖就航の歌』もそれほど心を動かさなかった。マスメディアに乗った歌には、あまり興味がなかった。興味が湧いてきたのは、『灰色の瞳』の辺りだろうか。シャンソン歌手でありながら、南米のフォルクロ―レなども紹介したり、行動範囲が広い人だなと思うようになった。『百万本のバラ』も、『かもめ』がもつ匂いを持っていたためか、ともに私の愛唱歌となった。そして、登紀子が決定的に身近に感じられたというか、共感を持ったのが、2002年の夏。私のつれあいが亡くなった日の四日前の7月30日(だったと思う)に登紀子さんのだんな様が亡くなられた。登紀子さんは、半年後に藤本さんの本を出版された。私もつれあいの遺稿集を出したが、3年かかった。行動力という点では超人的な力を持った方で、お手本としたい人だと思ったのが、そのころであった。だから私にとっては、ライバルという言葉よりも、自分に影響を与えてくれた二人というのが正解なのかもしれない。
 まこりんさんの記事には、かなり刺激された。「二人はお互いにとって最も近く、最も遠い歌手!」本当にそうかもしれない。付け加えて、二人は強烈な個性を持ち続けている歌手なのかもしれないし、永続的にオリジナリティーを求めているのかもしれない。また、長谷川きよしという歌手についても、二人はそれぞれに活動をともにしているという記事もあったが、なるほど、個性と個性のぶつかり合いが、貴重な作品を生み出すのだなと思った。
 「連帯を求めて、孤立を恐れず」という言葉がよみがえる私でした。 

 最後に、4月9日に二上山から降りるとき、名残りが惜しくて桜を仰ぎ見た写真です。

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SONGS うたが街に流れていた

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  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL INTERNATIONAL(P)(M)
  • 発売日: 2008/05/07
  • メディア: CD



黒い空間~大晦日公演 文芸坐ル・ピリエ1992

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1994/12/21
  • メディア: CD



40年。まだこれがベストではない。長谷川きよしライヴ・レコーディング。

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  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2008/10/01
  • メディア: CD



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Ranger

この記事覚えてます^^
日本酒コンサートですよね
凄いじゃないですかぁーおめでとうございます!
by Ranger (2009-04-17 12:42) 

whitered

Rangerさんへ:ありがとうございます。ブログって面白いですよね。いろんな人が読んでくれて、気持ちが通うことがあるのですね。RangerさんのNHKのニュースほどではなくても何か報われる想いがします。これからも自分の想いに忠実で、発信していこうと思います。
by whitered (2009-04-17 17:13) 

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