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二巻目を借りに行ったが・・・ [本]

図書館へ行ったのだけど

 最近はなるべく時間のあるときは、図書館へ行く事にしています。
年末に借りていた本をやっとこさ読み終え、15日に返しに行ったのですが、休館日でした。なんで?巷では15日はれっきとした営業日なんですよ。とにかく返すことは出来たので、郵便受けのような返却箱にスルー。16日に再度、図書館に行って見ましたが、目的の本は残念ながら貸し出し中。これだから、図書館はちょっとねと言いたいのですが、ただで見るのだからこれくらいは我慢の子でないとだめかと思い直し、他の本を二冊借りてきました。

P1170006 1.jpg

 今回借りていた本は、浅田次郎の『中原の虹』第一巻と『歌舞伎用語辞典』の二冊でした。『中原の虹』は、前回読んだ『蒼穹の昴』の姉妹編でした。盛り上げ方は、『蒼穹・・』の方が迫力がありました。先に読んだからかも知れません。
 『中原の虹』というのは、日中戦争前夜、満州の馬賊である(張作霖)を主人公に描いた冒険活劇小説です。たしか満州鉄道を爆破したと濡れ衣を着せられ、それをきっかけにして満州事変が始まっていったと習いましたが。読んでいると、『蒼穹の昴』に登場した(李春雲=チュンル【春児】)の行方不明のお兄さんの(李春雷=リイ・チュンレイ)がもう一人の主役です。あと、西太后やら(袁世凱=ユアン・シイカイ)などが出てきます。その頃の馬賊というのは、第二・第三の軍隊として恐れられていたようです。満鉄が盗賊に襲われたことで乗客を救出しに、(張作霖=チャン・ヅォリン)が駆けつけたところで、一巻目は終わりました。

 ところで、私が小さい頃に『夕日と拳銃』というやはり馬賊のテレビドラマが流行ったような気がするのですが。(古う~。年が知れそうです。)広い大草原に真っ赤な夕日が落ちるシーンを覚えているのです。たしか工藤堅太郎という俳優さんが、出ていたと思います。日本軍を脱出して馬賊になったような設定だったと思うのですが。子どもながらにワクワクしてテレビにかじりついていました。

 まあ、第二巻から読む人があってもおかしくはないですね。今度は、二巻から四巻まで借り締めておくことにしましょう。代わりに借りたのは、乙川優三郎の時代小説『露の玉垣』と、松山猛編の『日本の名随筆 別巻 87 装丁』を借りました。乙川優三郎の小説は、5~6年前にマイブームを起こした作家で半分以上は読んでいます。新しいのは読んでいないのが多いので借りてみました。松山猛編の『・・・装丁』は、面白そうです。チラッと読んだところ、まず谷崎潤一郎の文章と志賀直哉のが出ていました。二人とも、千代紙みたいな装丁は困るとのことが、書いてありましたが、志賀直哉にいたっては、装丁はあくまで従であるからして、主である文章の印税をもっとはずめよというようなことが書いてありました。
 作家、装丁家、画家の立場が微妙に食い違っているのもおかしいなと思いました。それにしても作品社の『日本の名随筆』100巻を数えるのですね。そして、別巻が80巻。すごいですね。粋な企画です。たぶんあまり売れていないと思いますが、図書館ではさすがに置いてそうな本です。図書館もたまに行ってみるのもいいですね。



中原の虹 第一巻

中原の虹 第一巻

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/09/25
  • メディア: 単行本



中原の虹 第二巻

中原の虹 第二巻

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/11/02
  • メディア: 単行本



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コメント 6

Ranger

図書館といえば、僕はもっぱら六甲アイランドのアート系の図書館^^

でも、読みたい本がなかったとしても、ありがたい施設ですよね^^
by Ranger (2009-01-18 08:48) 

whitered

rangerさんへ:コメントありがとうございます。六甲アイランドには、アート系の蔵書が充実している図書館があるのですか?図書館によって特色があるっていうのは、いいですね。
by whitered (2009-01-18 09:45) 

masayuk

残念ながら、我が町の図書館は専門書がここ数年、増えた様子
がありません。今や受験生の勉強場所と化しています。
大きな図書館があればいいんですけどね~。
羨ましいです。

by masayuk (2009-01-18 23:40) 

whitered

masayukさんへ:コメントありがとうございます。平日の午前中とかは、けっこう空いていますよ。それとお車に乗られるんでしたら、県立図書館だとか、大学の図書館などもこのごろ社会人にも閲覧させてくれるみたいです。貸し出しは無理かもしれませんが。図書館の予算も削られる傾向にあるのですかね。こういう本を入れてくださいと注文もできるところもあるみたいです。
by whitered (2009-01-18 23:53) 

room7

『夕日と拳銃』は本で読みました。ワクワクしながら一気に読んだのを覚えています。馬賊にあこがれたものです。
by room7 (2009-01-30 23:16) 

whitered

room7さんへ:同じ世代なんですね。作家は、壇一雄?火宅の人ですね。馬賊=自由のイメージがあったのでしょうか?ワクワク感は一緒です。
by whitered (2009-01-31 08:17) 

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