SSブログ

神戸相楽園 [自然]

見どころいっぱいのお庭

 トアロード散歩の続きです。
娘が見つけたとっておきの場所、相楽園に行きました。
相楽園は、元神戸市長の小寺謙吉氏の先代、小寺泰次郎氏の本邸にあった庭園だそうです。明治末期の完成です。昭和16年に神戸市の所有となり、相楽園と名づけられたそうです。およそ20,000㎡の池泉回遊式日本庭園です。

P8310042 1.jpg

三田藩の藩主をしていたとかで、豪壮な正門です。また、入るとすぐ蘇鉄の林があるので、近所の人々は『蘇鉄園』とか『小寺園』とか呼んでいたそうです。中には、見ごたえのある建物がたくさんあります。

P8310014 3.jpg


まず、欧風建築の旧小寺家厩舎です。真ん中には、馬車などの車庫を配置し、二階には厩務員の宿舎を、右手の吹き抜けのあるところには、馬房があります。重要文化財だそうです。

P8310030 2.jpg

それから、旧ハッサム邸。英国系インド人の貿易商ハッサム氏が、住んでいた建物で寄棟造桟瓦葺きの和洋折衷建築物で、昭和38年に北野異人館街から移築されたそうです。大きな煙突が置いてありましたが、阪神淡路大震災のときに、屋根に穴をあけて落っこちてきたそうです。これも重要文化財です。

P8310022 5.jpg

それから、変わったところで『船屋形』。姫路藩主が河川での遊覧に使っていた『川御座船』だそうで、屋形部分だけがここに移築されたそうです。

P8310026 6.jpg


内部は3室に分かれていて、春慶塗りと黒漆塗りで塗り分けられているそうです。現存する川御座船としては、全国でただ一つしかないそうです。国の重要文化財です。

P8310036 4.jpg

他には、『浣心亭』という茶室がありました。紅葉や松などがたくさん植えられていて、秋にはさぞ見事な紅葉をみせるだろうなと思いました。

P8310027 7.jpg

とにかく、静かで、こんなところで日がな一日スケッチでもして過ごせたらいいかななんて思いました。たぶん、半日くらいしか持たないかな。屋根の波模様なども、港町にふさわしいように思いました。樹齢500年の大楠とか白松とか大きな樹木も見逃せない景観でした。

P8310040 9.jpg P8310041 8.jpg


nice!(10)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 10

コメント 2

SAWA

すっかり時代にタイムスリップしたような素敵な場所ですね。
しかし、豪華な船遊びをしていたのですね~
驚きです。

是非、紅葉の季節に行ってみたいところですね。

by SAWA (2009-09-06 10:16) 

whitered

SAWAさんへ:コメントありがとうございます。そうですね。この辺りは人影もまばらなので、古きよき日を忍ぶにはもってこいの場所です。日本はさすが漆の国、こんなに立派な船は見たことがありません。本当に紅葉の季節、ツツジの頃にも行ってみたいです。
by whitered (2009-09-06 22:22) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。