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おおたか静流コンサート [音楽]

土塔庵コンサート

 9月4日、仕事が終わるやいなや家に帰り、身支度をととのえて近鉄に飛び乗った。阿倍野橋から地下鉄に乗り換え、終点の中百舌鳥で泉北高速鉄道で一駅の深井で降りた。そこからタクシー660円、1メーター分。くだんの土塔庵に着いた。堺市のはずれはかなり遠い。

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この日は、テルミンの先生に教えてもらった『おおたか静流コンサート』があるんだ。もちろんテルミンの先生もバックで演奏される。
土塔庵は、元は庄屋屋敷であろうか。長屋門を入ると、大きな土間があり、天井にはやりだの弓だのが梁の上に保存してあった。

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舞台になる部屋は、奥の座敷でその向こうはライトアップされた庭園の緑が美しい。楽器が並べてあるが、『扉をたたく人』に出てきたジャンベ、シタール、サンシン、テルミン、キーボードなど民族性のあるものが色濃い。
我々の席は、前の方に座布団がしいてあり、その後ろにはよくもかき集めたなと思うくらいの椅子たち。その一つひとつが籐椅子であったり、ゴブラン織りが張られたソファーであったり、個性的な骨董物の椅子たちであった。私は真ん中後ろの座り心地の良さそうな椅子に座って始まるのを待った。
いよいよ、静流さんの登場。小柄な気さくな方で、一番初めに唄ったのが沖縄にインスピレーションをもらった『パティロマ』、鳩間のことである。前の方に子どもたちが陣取っていたのを見て、今日のコンサートの順番を変えられた。「私は聴きに来た人の顔ぶれを見て、歌の順番を決めるの。」とおっしゃっていた。NHKの『にほんごであそぼ』の音楽制作も手がけておられるとかで、『デンデラリュウバ』などの手遊び歌や童謡が続いた。

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その後、『島々清しゃ』が唄われ、新しいアルバムの中から、『満月の宴』だとか『イスタンブル夜曲』『ROAMING SHEEP』『ウスクダラ』が唄われた。アイヌの唄もあったが、おおたかさんは日本の隅っこの歌をこよなく愛しておられるようだ。また、活動もじつに多様で、NHKの子ども番組を始め、コマーシャルソング、ドラマの主題歌などに及んでいる。私もじつはNHKの時代劇のテーマソングだった『水の恋唄』以来、おおたかさんの歌や声が大好きになった一人だ。

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十数曲歌われて、最後になったが、当然アンコールの拍手が沸き起こる。アンコール曲は、『WATER-for you who's gone/~会えなくなったあなたへ』だった。
私は、二枚のCDを求めて、会場を後にした。
おおたか静流さんは、知らない人が意外にも多いのだが、独特の存在感あふれるエキゾチックな歌いぶりは、とても好きだ。好きな女性歌手の5人の中に入る人だ。帰り道、おおたかファンだという御老人(気は若い方)がいて、東京などにも追っかけで行くといわれていたが、中百舌鳥までご一緒しておしゃべりに花を咲かせた。


セレナーデ

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  • アーティスト: おおたか静流
  • 出版社/メーカー: B4-Records
  • 発売日: 2008/12/07
  • メディア: CD



にほんごであそぼ でんでらりゅうば [DVD]

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • メディア: DVD



水の恋唄

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  • アーティスト: おおたか静流,大島ミチル
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1995/11/03
  • メディア: CD



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コメント 2

SAWA

土塔庵コンサートなんて、素敵ですね~
コンサートホールとは、違った趣で、感動でしたね。

by SAWA (2009-09-08 12:01) 

whitered

SAWAさんへ:珍しい物好きな私としては、興味津々でしたよ。休憩時には、お客同士で話しができ、アットホームな感じでした。
by whitered (2009-09-09 01:17) 

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