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最近の読書とグッズ [本]

読書にはいい季節

 6月から7月にかけては、地震のこともあって、「地球形成」関係の本を探して読んでいました。
8月からは、「きもの」関係の勉強をしようと、図書館に通ったりしていました。
でも、なかなか集中して、取り組めないのは歳のせいか?歳のせいにはしたくないけど、眼が疲れたり、肩が凝ったりするのです。

そんな時は、少し気楽な本を合間によんだりしていました。
たとえば「暮らしの手帳」や「七緒」などの雑誌、高田郁(かおる)さんの小説「心星ひとつ」が本屋に並んだときは、飛びついて買って読みました。
今回の「心星ひとつ」は、大きな展開がありました。念願の自分の料理屋を持たないかと誘ってくれる人があらわれたり、心密かに想っている人の家族から、嫁に望まれたりと。どちらも自分からチャンスを手放してしまうんですが。それは、「心星」を強く持っていたからなんですね。
この本の、面白さは美味しそうな料理がいろいろと出てくることにもあるのです。しかも、この料理は高田郁さんが、実際に作ってみて、物語に登場させているのです。最後の何ページかに物語に出てくる料理の作り方を書いてくれています。

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もう一冊は、友だちに借りた本です。
中谷比佐子さんの「きものという農業」です。簡単に言ってしまうと絹や麻、綿などの素材で創られるきものを、農業という視点で見直してみようという内容なのですが、いろいろ知らないことがあったり、考えさせられたりすることがありました。
たとえば、「古事記」や「日本書紀」以前に書かれたという「ほつまつたゑ」という本の存在は知らなかったし、
麻という素材が大地を浄化し、回復する力を持っていたということにも驚きました。それぞれの素材がほとんど輸入にたよっている現況、しかしわずかではあるけれど、国産のもので滅びかけた素材を、甦らせようと努力している人たちにスポットをあてていました。今の衣替えは、実態に合っていない、二十四節気に合わせて、融通を持たせて着たらどうかという考えには、賛成させられるものがありました。
読みやすくいい本でした。

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それから、今朝のNHKの「街角情報」コーナーで紹介していたグッズを、東急ハンズで見つけました。
「Flat Light」という読書灯です。店員さんに尋ねると、すぐに見つかりました。1260円で、思っていた以上に安かったです。本に挟んで使えたり、卓上に足を広げて置いたりできる優れものです。
最近、風呂の中で本をゆっくり読むことが多いのですが、風呂の中の電燈は二つあるけど、やはり本を読むには暗かったので、大助かりです。ボタン電池を二つ買ってしまいましたが、ちゃんと初めから付いていました。

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さて、読書の秋です。食欲の秋に負けないようにします。


心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)

心星ひとつ―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-7 時代小説文庫)

  • 作者: 高田 郁
  • 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
  • 発売日: 2011/08
  • メディア: 文庫



二十四節気ときもの

二十四節気ときもの

  • 作者: 中谷 比佐子
  • 出版社/メーカー: 三五館
  • 発売日: 2009/05/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



きものという農業―大地からきものを作る人たち

きものという農業―大地からきものを作る人たち

  • 作者: 中谷 比佐子
  • 出版社/メーカー: 三五館
  • 発売日: 2007/05/22
  • メディア: 単行本



きものを着たら おとな思草  着物を通して知る日本の心

きものを着たら おとな思草 着物を通して知る日本の心

  • 作者: 中谷 比佐子
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2005/09/21
  • メディア: 単行本



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コメント 2

koji

こんにちは。
「きものという農業」面白そうですね~
今年の9月を考えると、透けない単か・・・汗
と思ってしまいますよね。
男物は、羽織がないと、人に会うには失礼だし・・・汗
昔、スウェーデンで、亜麻の栽培と、布にしていく過程を見学したことがあります。日本の麻よりもずっと簡単に繊維になっていました。
それを考えると、大変な知恵と手間ですよね。
北陸では、養蚕農家の方も多く被災されているようですが、
それを考えると、国産絹で織られた絹織物がとても貴重に思ええてきます。
by koji (2011-10-06 12:48) 

whitered

kojiさんへ:コメントありがとうございます。中谷さんは、8月の処暑から9月の秋分までは、薄物か単衣のどちらでもよいと提案されています。お男の方も薄物羽織かショールっぽいものがあればいいのですが。
インドのガンジーのように自分で、糸を紡いで織ってみたら、もっと衣服を大事にできるかもしれませんね。
中越大地震があった小千谷市では、麻を地元で生産できるようにして、一年後には、新作を発表するまでに回復したそうですね。「禍転じて福となす」精神でがんばってほしいです。
by whitered (2011-10-07 13:28) 

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