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弓浜絣の展示会 [着物]

素晴らしい伝統の織物

 月曜日、友だちと梅田の駅前ビルで催された「弓浜絣」の展示即売会に行ってきました。
もちろん、二人とも絣が大好きなので、「知りたい、見たい」という気持ちで朝早くから出かけました。
会場に入ってみると、すごい!ではありませんか。弓浜絣の着尺や洋服や掛物や小物に至るまでびっしりと展示してありました。

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ビデオ放映もあり、絵絣がどのようにしてできるのか、絣くくりや藍染めの工程をじっくりみることができました。友だちは、この夏に鳥取県の弓浜絣伝承館まで行ってきたそうで、そこから案内がきたそうです。

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伯州綿という地方特産の綿を使って、紡がれた太くて強い糸を、鶴亀松竹梅、花鳥風月、幾何模様などの絵柄に織り込んだ、先染め平織りの絣です。
ビデオの中で、種糸というものをどのように使うのかを細かくやっていて、勉強になりました。
着尺には、絵絣の他に茶綿を使った縞模様や格子模様の都会的な反物がありました。

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糸つむぎ体験ができるコーナーや手織りの実演コーナーもありました。
やがて絣の手織りが始まりました。平織なのでわりと小型の織り機です。開口し、緯糸を入れ、筬打ちをすると、だんだん絵絣が出てきました。「しんし」という竹のベルトのようなもので、幅をひっぱっておられます。たぶん工夫された道具なのでしょう。

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いいなあ、欲しいなあという心を抑えつつ、やはり記念に何か小物を求めることにしました。
弓浜中村括りさんの工房で染められた絣糸で作られた手提げバッグを買うことにしました。ちょっと現代的な感じのする手提げですごく丈夫そうです。

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友だちは、あれあれ、茶綿の薄茶色と薄い藍色がまるでコバルトブルーのように染められた格子模様の着尺から離れられないようです。ちょっとちょっと買うのはよそうと話し合ってたのに、と袖を引いても、もうこの目つきは恋する人の目です。
私だって、あるものがあれば、お買い上げしたいです。
いやはや、「きもの好き」という病気は、なかなか癒えるものではありません。











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koji

まいどです。こんにちは。
綿紬・・・ですか?先染め糸の絣ということで。。。
手技のものは、興味深いですよね。
”「きもの好き」という病気”笑 まさに。
あそこに着ていきたな、とか、これと合わせるとオシャレかな~とか
考えると、もうだめですね~根が生えたように、反物の前から離れられなくなりますね。笑
私も、あるものがあれば、買ってあげるのに、っと思うことが多々あります。

by koji (2011-10-29 11:08) 

whitered

kojiさんへ:コメントありがとうございます。古くから絣というと木綿が多かったのでしょうね。いわゆる太物です。人の手で丁寧に糸を作り、染め上げ、織りあげたものは、時間と忍耐を要します。数か月かかりきりになるのですから、高価であるのは当たり前ですね。すぐに手が出ないから、あこがれがあるのですね。今、あるものを大事にします。ホント。
by whitered (2011-10-30 17:31) 

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