SSブログ

凄腕職人街 [着物]

久しぶりに着物でおでかけ

 昨日は啓蟄とやらで、私もごそごそと地上に這い出してみる。
近くのデパートで「凄腕職人街」というイベントをやっていて、それに弓浜絣の南家織物さんが来るとの事だったので、友だちを誘って行ってみた。

友だちは大の木綿の絣ファンだ。私も紺絣は好きだが、なにしろ民芸物は眼が飛び出るほど高価だ。
したがって友だちのように何枚も持っていない。弓浜では、昨年求めた「カニさん」のついた帯だけ。それと船場の呉服屋さんで買った「紺仁」さんの格子木綿ととうがらし模様の着尺だけだ。

とにかく手仕事を見るだけと、特設会場を覗いてみた。
他には、泉州桐ダンスやら大阪錫器、紀州漆器(根来塗)、友禅染めや渡文の帯、京焼など身の回りの品が展示してあった。
南家織物さんのところには、糸繰りの実演コーナーがあり、着尺や帯の他、文庫本カバーやバッグなど手が出せそうなものも置いてあった。

DSC02111-1.gif

弓浜絣は、松竹梅や鶴亀のような吉祥模様が多いので、絵絣となるとなかなか普通には着れない。絵絣より最近は藍色、浅黄色、薄茶、こげ茶などの糸を駆使して格子状や縞模様の織物にも力を入れておられるようだ。
友だちは亀甲模様の総柄を着ていた。背が高いし、ほっそりしているから、ちょうどキャンペーンモデルのように納まっている。

彼女は一本の帯に眼が止まり、くぎ付け状態。表は茶綿(和綿)と藍染め糸をたくみに配したストライプ、裏は藍染めにお太鼓部分に私の帯と兄弟のカニがたむろしている昼夜帯だった。
表と裏どちらからも締められるのだが、値段もちょうど倍はする。
友だちはゲットしたかって?それは内緒。私が買わなかったのだけは確かです。
当分は見るだけの世界です。

下は昨年求めたカニさんの帯です。

DSC02114-2.gif












nice!(7)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

半幅帯 結び方二種 [着物]

あやめ、恋文

 浴衣の季節が近づいているので、着付けの先生に半幅帯の結び方を習いにいった。
場所は、いつもお世話になっている本町の呉服屋さん。

あやめは、前回も教えてもらったのだが、家に帰ってくると、もう忘れている。
今回はカメラでポイントになるところを写しておくことにした。

<あやめ>
四枚の花弁が垂れ下がって見えるのが、特徴だ。ただし、前結び用の帯板とクリップ2個が必要。固定用のゴムも。
① 手を腕の長さ+15cmとって、帯の右前に固定する。左前にもクリップ。
② 右のクリップを真ん中に移動して、手を右肩にのせる。
③ たれ側の帯を二回胴にまわす。真ん中のクリップをはずして帯の右下に帯板ごと止める。
④ 手を左のクリップ一杯まで引く。手を半分に折る。そのとき、しわになっている部分を指で帯中に押し込み、整頓する。手は左手にかけておく。

DSC01575-1.jpg

⑤ たれを下から右手でもち、右手で下から斜め内側に二回おり上げる。たれが下、手先が上になるように重ね、手先を下から回して、一回結ぶ。手が上、たれ先が下になるようにねじっておく。

DSC01577-2.jpg
DSC01578-3.jpg
DSC01579-4.jpg

<続きを読む>


nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

久しぶりにきもの [着物]

夏のきもの

 夏のきものが出来上がった。
お茶席などで着れるような、色無地の地味目な色合いにした。
チャコールグレーに近い色目だ。
単衣の時期から、夏場でも着れる秦流織の織物で、細かい波模様が浮き出ている。

DSC01568-2.jpg

帯は買うつもりはなかったのだが、以前から眼をつけていたしょうざんの夏帯を合わせてみると、よく似合った。団扇の模様が疋田染めや刺繍などで描かれている。
しかたない、この帯も私の帯になる運命なのか。

DSC01569-1.jpg

退職して無職になったのだが、お金の使い方はなかなか改まらない。
食べるものや洋服を節約しても、きものへの熱だけは、なかなか覚めてくれない。

これを最後のきもの、最後の一枚にしようと思っている。
たしか、前にもそう言っていたなと言われそうだが。

久しぶりに前の職場を覗きに行った。
友だちが、櫛形のビーズの簪を作って私にくれた。青い石が可愛い。

DSC01572-3.jpg

今度、これをつけて、新しい夏きものを着て、お芝居を観に行こう。




nice!(8)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

秋の茶会 [着物]

お茶会 

 11月3日は、大阪美術倶楽部で恒例のお茶会がありました。
京阪神では、茶道十二流派があるそうですが、春と秋に大茶会が行われます。四つのお茶席が設けられ、友だちがそのうち薮内家のお席で担当をするらしいのです。

大阪美術倶楽部は、大きな建物なので、何百人という大寄せの茶会でよく使用されます。本来は美術品の入札会や交換会といった会場になるようですが、茶会や華道展、日舞などの会場で貸し出されるようです。
もともとは、淡路町にあったらしいのですが、1947年に現在の鴻池本邸の地に移って、2007年には新館が建設されたそうです。中に入ってみると、扇が好きだった鴻池善衛門の趣向があちこちに見られます。

DSC00493-1.jpg

受付に聞いてみても、どの席をどの流派が担当しているのかよく解らず、たぶん雪月花の間だろうということでした。あとで、扇鴻の間だと分かったのですが、もう二席とも回っていました。
松筠亭は、中庭にある純和風のお茶室ですが、なにしろ狭いので大寄せの茶席には向かず、「宗旦と四天王」というテーマで茶道具の展示がしてありました。宗旦は千利休の孫だそうです。中年の女性が説明をしてくださいましたが、予備知識が少ないもので、理解するには程遠かったです。

四人で行きましたが、皆さんお茶席向きの訪問着や付け下げを召しておられました。私は、御堂筋の銀杏にちなんで、銀杏の帯をしたかったので、青鈍色の色無地を着て行きました。帯を替えれば喪服にもなりそうです。半襟も刺繍のを合わせてみました。

DSC00492-2.jpg

帰り、どこかでお昼を食べようということになり、近くのビルにある「go・ka・n」北浜本店に入りました。ケーキ屋さんですが、キッシュにサラダというランチがあったので、それにしました。おそらく、昔は銀行か証券会社の建物だったのでしょう。一階はケーキの店舗で、二階が個室風の食堂になっていました。神戸にあるような風情で、雰囲気は良かったです。

DSC00489-3.jpg

食事が済んでから、自動車に乗せてもらって大阪歴史博物館の「心斎橋きものモダン」という展示を観て帰りました。秋の一日、きものも着れて、楽しかったです。





弓浜絣の展示会 [着物]

素晴らしい伝統の織物

 月曜日、友だちと梅田の駅前ビルで催された「弓浜絣」の展示即売会に行ってきました。
もちろん、二人とも絣が大好きなので、「知りたい、見たい」という気持ちで朝早くから出かけました。
会場に入ってみると、すごい!ではありませんか。弓浜絣の着尺や洋服や掛物や小物に至るまでびっしりと展示してありました。

DSC00467-1.jpg

ビデオ放映もあり、絵絣がどのようにしてできるのか、絣くくりや藍染めの工程をじっくりみることができました。友だちは、この夏に鳥取県の弓浜絣伝承館まで行ってきたそうで、そこから案内がきたそうです。

DSC00468-4.jpg

<続きを読む>


nice!(12)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

月聖子の京繡 [着物]

素晴らしい日本刺繍

 もう、昨日のことになってしまいましたが、行きつけの呉服屋さん「都彩花」の展示会に行ってきました。
会場に展示してあった振袖の日本刺繍が素晴らしかったです。お断りして写真を撮らせていただきました。

DSC00421-1.jpg

ただしくは、京繡というらしいですが、「八島青海」と題された振袖の刺繍はおどろきました。
京友禅の染めの上から京繡が施されています。島の縁取りには金駒繡い、何本も重ねてありました。内側には、松屋繡いと言われたかな、びっしりと埋め尽くされていて、すごいボリューム感がありました。
扱っておられた小松屋さんの説明では、二代目月聖子さんが一年がかりで制作されたそうです。もう、二度とはできないくらいの芸術作品だとも言っておられました。

DSC00423-2.jpg

ちょっとアップしてみましょう。
青海の部分ですが、繧繝に染められた色とりどりの波がさらに多くの色糸で埋め尽くされた立体感はどうです。そういえば中国の皇帝が着ていた衣装もよく似た波模様があったように思いますが、あれはおそらく蘇州などの中国式の刺繍ですが、こちらは日本で育った京繡いです。

DSC00422-3.jpg

結婚式などで着たら、うってつけなのでしょうねと話しかけると、小松屋さんは「そうですね。でもこれはとびきり重いですよ。」と言っておられました。

月聖子さんは、京都の伏見で工房を開いておられるようです。<http://www4.ocn.ne.jp/~gesseisi/
お名前は大覚寺のご住職からいただいたとのことでした。今は二代目の月聖子です。工房では京繡の教室も開いておられるようですが、私ももう少し若ければやりたいところです。
他にも、絵羽の羽織が数点ありました。和楽器(雅楽に使う)を京繡でほどこして、雲の形を京鹿の子で絞ったもの。大覚寺で舞われる蘭陵王を描いた京繡に、やはり本格的な京鹿の子絞りの雲が描かれたもの、それと風神雷神図の京繡が施されたもの、いずれもインパクトがある羽織でした。値札を見ると、百数十万円とありました。いい目の保養ができました。

私は、何か買ったか?へへ、今は内緒です。

nice!(10)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

出番待たれる夏きもの [着物]

はやく、仕付け糸を取りたいな~

 盛夏のきものは、能登上布と絽のきものしか持っていなかったので、今年は絹芭蕉の夏きものを作りました。
お茶会は、夏には行ったことがないのですが、お茶席でも芝居見物でも間に合うように、東京染め小紋のものです。
私はあまりごちゃごちゃとした模様は好きではないのですが、グレー地に茶屋辻が白抜きで施されていて、ところどころ草花に青い色と緑色がかすかに色が挿されています。だから、あまりごちゃごちゃ感はなく、すっきりと涼しい感じが気に入りました。

DSC00212-1.jpg

四十八茶に百鼠と言われるように、鼠色は様々な色合いがありますね。茶系のきものはベージュ色やこげ茶など多いのですが、グレー系は初めてです。
最近は、帯は合わせて買わないようにしています。あるもので間に合わせようと思って。

DSC00213-2.jpg

タンスをごそごそすると、候補になる帯が出てきました。ずいぶん前に買ったもので、あまりに地味な感じがして使っていなかったものです。麻絽の帯で、芭蕉の葉が描かれています。ちょっと辻が花様のぼかしが入っています。うん、これなら合うかもしれないと出しておきました。

DSC00214-3.jpg

こんど友だちと『七月大歌舞伎』に行こうと言っているので、そのときに着ていこうと思います。
楽しみです。











nice!(15)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

染めていただきました [着物]

三年かかったプランが実現

 ひょんなことで手に入れたちりめんの白生地。
三年以上前のこと。兵庫県加西市の造り酒屋のイベントの帰り、雨に降られて吸い込まれるように入って、雨宿りさせてもらった呉服屋さんで求めた白生地です。一応丹後ちりめんの判が押してあります。

http://kimonodaisuki.blog.so-net.ne.jp/archive/20081127
http://kimonodaisuki.blog.so-net.ne.jp/2009-02-01

思い上がりもいいとこなんですが、一度自分で考えた色模様で染めてもらおうと、行きつけの呉服屋さんに持ち込んだのです。いろいろとサンプルも見せてもらったり、自分で配色を考えて、相談しました。

結局、多くの色を使うとそれだけ高いものにつくということで、お店の馴染みの染屋さんで、シンプルなぼかしに染めてもらうことにしました。

色目は、これも初めてピンク系の色で染めてもらうことにしました。今まで着たことがないのと、将来は嫁さんか娘にゆずってもいいかなと思ったからです。
先日、船場センタービルにある呉服屋さんまで取りに行ってきました。

なかなか上品なぼかしに染め上がっていました。色は少し灰色がかった桜色、灰桜色とでも言うのでしょうか。ただし、お渡しした生地をていねいに練りを入れてもらったそうです。
練りというのは、精練といって糸から不純物などを取り除くことで、おそらく古い生地だったので、これをしないと染め上がりが悪くなるそうなのです。
おかげさまでなんともいえない、しっとりとした風合いに仕上がっていました。

P2210006 2.jpg

帯の格でいろんな場面で着れるということでした。洒落帯だったら花見でも、お食事でも、唐織などのあらたまった袋帯なら披露宴などにもということでした。
共色の縫い紋も入れてもらって、付け下げにしました。

P2210009 1.jpg

染めたお値段は、私が思っていた以上に高かったですが、それでもお店で一から誂えたものよりは、三分の一くらい安かったのではと思います。つまり、白生地というのは、着物の価格の中では一割になるかならないかで、あとの加工賃が九割を占めるということなんでしょうね。

加工賃のうち、仕立て代が二割~三割、裏地が一割くらいで、染め賃が四割~五割ですね。そうすると、お世話していただいた呉服屋さんの取り分はあんまりありませんね。
満足できるように長い間、相談していただいた呉服屋さん。本当にお世話をかけました。
大事にいたします。


nice!(13)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

お初きものです [着物]

行ってきました

 土曜日、行きつけの呉服屋さんの展示会が御堂会館でありました。先日出来上がった御召を着て、少し早めに出かけました。というのは、ちょっと前に型友禅染を体験したのと同じものを今回に体験コーナーで取り組まれたのです。今日であれば、お手伝いできるよと言っていたので、早くから支度をして行ってきました。

写真は、帰ってから撮ったので、かなり着崩れしていてみっともないですが、やはり「しょうざん」の黒い帯がうまく映ってくれました。

PA160009 1.jpgPA160008 2.jpg

この日は、午前中は空いていましたが、午後になって、わりあいお客さんが混んできました。型友禅の方は京都から職人さんが来られていたので、ほとんど手出しができない状態です。私は出来上がった小風呂敷をドライヤーで乾かすのを何枚かやっただけで、あまり出番はありませんでした。
私の友だちも午後から来てくれて、いろんな着物を着せてもらって、楽しんでいました。
難しいのは、いざ購入を勧められた時に表情を見て、助け舟を出してあげること。必要のない物を買ってしまったときの後悔はあとあと響くものです。
きものを即決で買えるのは、ごく限られた人々です。ちょうど必要な機会が控えている人だとか、銀行にお金を寝かせておいても仕方がない人だけです。だから、いきおいで買うのだけは避けてほしいのです。それでも、一人の友だちは「しょうざん」の花模様の訪問着を購入されました。まえから欲しかったと言っておられたので、まあいい出会いができたのかなと思っています。

私?はい買ってしまいました。前の展示会のときに、牛首紬を扱っておられるお店の方に「こんどいい帯があったら、持って着てね。」と言っていたのです。やはり自分が言ったことには責任があるような気がして。でも、気に入ったのがなかったら買わないつもりですが、あったのです。白っぽい牛首の帯に、笹蔓文様が描かれたもので、色合いがとても奥ゆかしいものだったのです。お茶の席などにもいいような気がして、がんばってしまいました。
また、しばらく耐久生活が始まります。
これから、ある試験に出かけますので、今日はここまで。お目汚しのおわびに、今年のさいごの朝顔の写真を。さいごの色を振り絞って咲いたけなげさに引かれた一枚です。

PA160003 3.jpg
nice!(16)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

今秋の袷 [着物]

お召しが仕立てあがりました

 先日、「船場まつり」に行った目的は、行きつけの呉服屋さんから、お召しが仕上がったという電話をもらったからです。お金がなくても、ホイホイと出かける私。ほんときもの好きには、付ける薬がありません。
仕立てあがったお召しは、アイボリーの地にグレーの子持ち縞。所々に小豆色の桜の花びらの織り模様が散っています。普段着風というか、お食事、観劇くらいにしか着れません。縞模様が一枚欲しいと思っていたところ、ほんのりとした色合いに引かれて、ゲットしてしまいました。今年は、嫁さんの着物を作ったので、自分のは控えていたのですが、お安くしてもらったので、まあいいっかと。

PA100016 1.jpg

八掛は、千草色というか深川鼠色というような緑がかった灰色です。白っぽい色は、白大島以外は持っていません。膨張色だから避けているのですが、今度ばかりは仕方がない。
帯はどんなのを合わせましょうか。黒いしょうざんの生紬か、はたまた濃い目の緑のロートンか。合わせるのが、これまた楽しみです。

PA100017 2.jpg

「船場まつり」のおり、うろうろしていると、子どものTシャツを見つけました。3枚で1000円と書いてあるのかと思ってよくみると、なんと3枚で100円。どうりで人だかりがしているわけだと、3ケース(9枚)買いました。サイズは110、130、150です。うちの孫に3枚、あと6枚は近所の子にです。無地だと淋しいので、なにかプリントしてあげようと思っています。

PA100018 3.jpg

いきつけの呉服屋さんで、おまけをいただきました。ソーイングケースとカードケース。旅行などにソーイングケースがあれば、便利ですよね。ありがとう。

PA100019 4.jpgPA100020 5.jpg


nice!(17)  コメント(10)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ファッション

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。