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大垣にて [旅行]

芭蕉が愛した土地

 前の記事の続きです。
16日は、大垣のビジネスホテルに宿泊した。タクシーを呼んでもらって、駅前のコロナワールドの中にある温泉に行った。ホテルの中の風呂は狭くていやなんだ。
コロナ温泉は、広くてくつろげた。夕焼雲を見ながら、ゆっくりできた。
帰りはちょっといい夕食をいただきたかったので、タクシーでホテルの近所のお店が集まっているところまで運んでもらった。「ひょうたん」が閉まっていたので、ちょっと離れたところにある「天近」という日本料理のお店に入った。おまかせ会席が4200円だったが、個室でゆっくり食事ができた。
ポイントを使っての宿泊だったのでホテルが3100円、合わせても1万円に満たない。

あくる日、妹君は昼過ぎには大垣を発ちたいというので、観光は1箇所「大垣市奥の細道むすびの地記念館」のみに立ち寄ろうということになった。
ホテルでもらった地図をたよりに飛騨路をたどって、歩いて行った。とちゅうで、「紫野乃芽」(しののめ)という粋な喫茶店を見つけた。さっそく、おいしいコーヒーを飲んで行こうということになり、入った。
豪華なモーニングサービス(そうだった。名古屋文化圏ではモーニングサービスが豪華なのだった。)が出たのを丁重に断ったら、かき餅が代わりに出てきた。
そうこうするうちに、雨がぽつぽつ降ってきたが、出発しないわけにはいかない。

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傘とレインコートで歩いたが、ときどき激しいスコール状態になる。屋根つきの駐車場で雨宿りをさせてもらって、また歩く。途中、古びたお菓子屋さん「槌谷」さんに出くわし、ぱちり。なかなか存在感があった。

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そして、川沿いに南下すると、住吉灯台があり、芭蕉が「奥の細道」の旅を終えて桑名に発つときに乗ったであろう小舟が係留してあった。

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そして「奥の細道むすびの地記念館」に着いた。
この施設はまだ新しく、なんと今年の四月にできたとのことであった。
入り口には、たらい舟が置いてあった。こんど10月の21日から11月25日までの「大垣市たらい祭り」があるらしい。土・日曜日には有料で乗れるそうだ。http://www.city.ogaki.lg.jp/0000011911.html

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館内では、子供用と大人用の二つのビデオを交替で放映していた。展示も芭蕉が奥の細道をどのように進んでいったか、途中でどんな句を作ったのかなどがよく解るように工夫してあった。
芭蕉は、大垣の地が好きで4回も来ているという。門人たちもたくさんいたのだろう。
妹君はあまり興味がないらしく、ベンチを温めていたので、そこを出てお土産コーナーに行き、芭蕉に関する本と柿のお菓子「のし柿」というのを買った。そのお菓子は来るときに通った「つちや」さんのお菓子だった。

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芭蕉の奥の細道むすびの地と、私たちの三十三箇所満願の地が重なっていると思えて、来てよかったなあと思った。

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コメント 4

hawaiian

大垣は仕事で何度か行ったけど、日帰りで観光はスルーしてました。
こんなに、いろいろあるなら、泊まっても良かったな。
by hawaiian (2012-09-21 06:38) 

whitered

hawaiianさんへ:コメントありがとうございます。最近は、安いホテルに泊まって、いい料理店を探したり、町中にあるスーパー銭湯に行ったりしています。私も大垣に泊まったのは初めてですが、歴史を感じる土地でした。
by whitered (2012-09-21 10:28) 

koji

こんにちは。
大垣に泊まられたのですね~
「奥の細道むすびの地記念館」は、私も知りませんでした。汗
奇しくも、名古屋市では、名古屋市博物館が今月29日から、
「芭蕉 広がる世界、深まる心」展が始まるので、見に行こうと思っていました。
俳句はあまり詳しくありませんが(汗)、芭蕉筆の短冊や、発句桜扇面などが、でるようなので、楽しみにしていました。
不思議な偶然だなあ・・・と思ってしまいました。
by koji (2012-09-24 16:40) 

whitered

kojiさんへ:コメントありがとうございます。大垣へは初めてだったんですが、米原からすぐなので親近感がありました。名古屋でも芭蕉に関する展覧会が始まるのですね。「奥の細道むすびの地記念館」は、今年の4月にオープンしたばかりだそうです。芭蕉については、私もあまり知りませんが、壮年期に奥の細道の旅に出かけたみたいですね。52歳で大阪で亡くなったそうです。もっと知りたい魅力的な人物ですね。
by whitered (2012-09-25 08:24) 

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