SSブログ

初めての南三陸町(3) [旅行]

いよいよ福興市

 3月31日、24回目の福興市が始まった。
午前8時過ぎに、会場のベイサイドアリーナに着く。
はじめに自分のお店の準備をする。

DSC02171-1.jpg

じつはH氏にたのんでお茶のお店を出すことにした。
南三陸町の方には無料でお茶とお菓子を接待する。ぼつぼつ観光客も来ているので、こちらは300円をいただく。
店の名前は『なにわの茶処』

福興市は2013年3月で24回目を迎える。
現地の方の努力やH氏の尽力で毎月行われている。毎回数百万の売り上げがあるらしいが、まちづくりや復興のために生かされている。
およそ40店舗の店が、テントの下で営まれる。
一年前は「防災朝市ネットワーク」の全国の仲間が現地に来て、エールを送るためにテント店を出していたそだが、今は南三陸町の商店が半数以上を占めている。

DSC02166-3.jpg

DSC02162-2.jpg

この日は寒かった。最低気温がマイナスで最高気温が3度だった。
ほんとうに知らないということは、ある意味では怖いもの知らずだが、危険でもある。
『茶処』を手伝ってくれた岡山から来た高校生は、なんとトレーナー姿だったので、うすい作務衣を貸して着せたくらいだった。岡山からは1300kmもの距離を1泊3日かけて現地に来てくれていた。ボランティアの大人と一緒に高校生も何人か応援に来ていた。
『茶処』の隣は、気仙沼のお店で椿の花や椿油でつくったハンドクリームなどを売っていた。
その店の若い店主は、お茶の席がさびしいからと赤い斑入りの白い椿の鉢植えを貸してくださった。
私もハンドクリームを買いました。
『茶処』に来てくれたお客さんは、およそ35人くらい。
南三陸町の方もたくさん来て下さった。津波で家が流されたという二組のご夫婦がいて、あと二年もしたら家が建てられるかなと話しておられた。「ご夫婦で無事だったのは、なにより良かったですね。」と話したが、それくらいのことしか思いつかない。
年配の男の方で「抹茶は初めて飲むんだ。」と話しておられたが、やはりお茶の文化は地方によって違うのだろう。無料にしたお客さんは、横に小風呂敷を並べて300円で売っていたのを買ってくださった。

その小風呂敷ともう一つレジャーシートは、なじみの呉服屋さんが提供してくれたもので、「仕事がなかったら、行くんだけどな。」と託していただいた。それも半分ほど売れたかな。

DSC02165-5.jpg

ステージがあって、毎回いろんな人たちが出演するそうだが、その中にはメジャーな人たちも応援で来てくれている。今回は(サンプラザ中野くん)や(オオゼキタクくん)が来ていた。
途中から雪が降り出して、その中私がちょっぴりファンであるオオゼキタクくんが歌っているのを見た。
なかなかの美声でうっとりとした。

DSC02163-4.jpg

じつは開店前に、前の日出会ったわたやさんの奥さんが来てくれて、小風呂敷を二枚買ってくれました。
店を出すんだという話を聞いて、わざわざ来てくれたんだ。こうなると、どちらが励まされているのか分からないが、それだけ被災地の人が強くなり、同時に余裕を取り戻されたのかもしれない。

そんなわけで南三陸町では、短い時間にいっぱい出会いがあった。
帰ってからも、行って良かったなあと噛みしめているしだいです。

帰りはちょっと始末して、東京からは夜行バスにしました。
寝ている間に天王寺まで連れて行ってくれるので、ありがたいことだ。
少し時間があったので、新しい東京駅の夜の姿を観に行きました。

DSC02168-6.jpg


nice!(11)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 11

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。