SSブログ

京都植物園~残像2~ [自然]

植物園の温室周辺で

 8月3日の植物園を訪れた時の、シリーズのつづきです。反時計回りに歩くと、出口の近くにりっぱな温室がありました。ガラス張りでおそらく著名な方が設計したのろうと思われますが、別料金200円がかかります。あますところなく見たいという欲望で入りました。

P8030032 a.jpg

温室の前には、池が広がっていました。池には睡蓮が花を咲かせていました。睡蓮は蓮と違って花が小ぶりです。小ぶりになる分、葉っぱが水面すれすれに広がっていてあまり存在感がないというか、やはり洋画チックですね。モネの睡蓮を思い出しますが、種類はかなりあるようです。

P8030036 b.jpg

温室の入り口を入ると、いきなり世界一大きな花ラフレシアが展示してありました。下が地面になっていたので、生育している様子です。まあ大きいというだけで、あまり惹きつけるものはなかったのですが。中は温度管理がきちんとしてあって、外界の温度よりも少しだけ低いように感じました。

P8030039 c.jpg

食虫花やとっくりやし、バナナの品種などがあって、私が美しいなあと思ったのはこれ。『フウリンブッソウゲ』という花でした。仏桑華(ブッソウゲ)というのは、ハイビスカスのことらしく、真ん中の雌しべが長く突き出た花ですが、ちょうど逆さまに咲いたかっこうで、しかも花びらがレースのようになっていて、雌しべが垂れ下がっていて、本当に風鈴がぶら下がっているようでした。その赤い色は中国の酒楼などに下がっているような、花燈籠のような感じがします。初めて見る花で、奇跡のような美しさで、長い間たたずんで見ていました。

P8030047 d.jpg

少々暑い日でしたが、見ごたえのある植物園で、めぐる季節の度に来て見ると、それぞれの趣が違うのでしょうね。植物園を出ると、鴨川の水がまぶしく輝いていました。

P8030051 e.jpg


nice!(10)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

京都植物園~残像1~ [自然]

残暑お見舞い申し上げます

 お盆の間、少し涼しい日が続いたのですが、このところまた33度を越す日々がもどってきました。
そこで、少しでも涼感が得られたらと思い、先日行った京都の植物園の画像で涼しそうなものをアップしてみました。

P8030017 1.jpg

何といっても竹林でしょうか。とくに風でサヤサヤと枝や葉が揺れる様は、心地がいいもんです。孟宗竹に破竹、真竹に黒竹、日本の竹は種類が多くて、土地質にもよく適しているのでしょうね。

P8030019 2.jpg

ここは、植物園の北の出入り口です。大きな噴水があり、勢いよく水が迸っていました。夏こそ水を惜しまないで、噴水で涼を感じたいものです。水の出ない噴水ほど、暑苦しいものはありませんから。そして、黒々とした木々の陰あってこそ、しばしの憩いがとれるってものでしょうか。

P8030021 3.jpg

その北の出入り口近くにある花壇の一角にひょうたん(ユウガオ科)の棚が作られていました。私の頭ほどのひょうたんがぶら下がっていましたよ。あやうくごっつんこするところでした。

P8030014 4.jpg

「これなんだろう?」と思って、近くの人に聞いてみましたが、その人も「さあ、なんでしょう。」と言われます。先にすすむと『ジンジャー』と書いてある札がありました。ジンジャーエール、あのジンジャーなのでしょうか?

P8030023 5.jpg

温室の近くに、トケイソウが咲いていました。雌しべ?は2時50分30秒を指していました。さあ、先を急がなくちゃというわけで、次は温室に入りました。次回はちょっと珍しい温室の植物をアップしてみます。

昨日(17日)阿倍野に出たついでに、梨木香歩さんの『f植物園の巣穴』という新刊書が出ていたので、買いました。1400円は安いと思ったので、即座に。梨木さんのこの手の本は、オーラが発しています。ちょっと不思議世界を垣間見るような予感がします。



f植物園の巣穴

f植物園の巣穴

  • 作者: 梨木 香歩
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2009/05/07
  • メディア: 単行本



nice!(6)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

京都府立植物園 [自然]

緑と夏花の場所

 8月3日、例によって墓参りの帰りの寄り道に、こんどは植物園に行きました。昔、勤め始めたころに職場の人たちと行った記憶があります。春に行ったせいか、植物園の木々が大きく育ったせいか、記憶の中の植物園とは少し違いました。

P8030001 1.jpg

 入り口から右に歩くと、三角のお山が見えてきました。これが比叡山なんでしょうね。ずいぶん北の方に来たものです。

P8030002 2.jpg

 総面積 約240,000㎡ 植物 約12,000種類 約120,000本 東は比叡山や東山連峰、北は北山連峰、西は鴨川に囲まれた景勝の地にあります。大正13年に開園したそうです。

 今は夏の花の真っ盛り、さすがに朝顔は午前中で終わっていましたが、ひまわりは咲きそろっています。ロシアひまわりや矮生のものいろいろありましたが、こんな花びらが赤い色をしたものもありました。

P8030003 3.jpg

 そして一段と赤いのは、葉鶏頭ですね。最近、日本画をよく観るようになったせいか、葉鶏頭なんかも情熱的でいいなあと思うようになりました。こんな赤い色は画家の心をそそるのでしょうね。私の大好きな田中一村の絵にもあったように記憶しています。

P8030005 4.jpg

 それからカンナ。こちらは一般的な赤やオレンジ色と違って、ピンク色や黄色いのが咲いていました。今日は、久しぶりの夏日で、積乱雲がモクモクと現れています。京都の気温は、35度の予定でしたが、それほどでもなかったように思われたのは、この滴るような緑や草花のおかげでしょうか。
まだまだ、写真を撮ってきたのですが、おりを見てアップしたいと思います。

P8030011 5.jpg
nice!(13)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

朝顔 [自然]

この日が一番多かった

 17日の朝起きて、ベランダを見て、ひゃあ~と思わず声を出しました。
 その朝は、日差しが弱かったせいで、朝顔が8こ満開状態でした。うちのベランダは、東を向いているせいで、朝顔が花を開かせても、すでに萎れてるかのようになっていることが多いのです。

P7170001 1.jpg

 ちょっと小ぶりの『肥後の手まり』という品種です。昨年の『松風』はまだ花をつけていません。年々種の力が弱くなるのでしょうね。

P7170009 2.jpg

 強すぎる日光は、きらいなくせにそれでもお日様は大好きとあって、花たちはみんな家の外を向いています。だから、カメラをベランダの外に突き出すようにして、朝顔のお顔をとらせてもらいました。
7月に入ってから、ぽつりぽつりと咲き始めていましたが、今日が最高の数でした。

P7170005 3.jpg

 前の日は、お休みだったので、郵便局に二回ほど行って、ものを送って来ました。郵便局がすごく近いもので。そのうち一件は、うちの嫁さんの実家あてでした。おじいさんの初盆なので、お供えを送りついでにあちらのお母様に似合いそうな浴衣と下駄を送りました。
 すると今日の夕方、すごく喜んでおられるようすのお電話をいただいて、こちらまで感謝感激しました。良かったです。喜んでいただけて。
 
nice!(7)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

チューリップの花畑 [自然]

日本オランダ年 2008-2009

 18日の『千家十職×みんぱく』を観た帰り、自然文化園で『チューリップフェスタ in osaka』というのをやっていたので行ってみました。
2008年が日蘭修好通商条約締結から150周年、2009年が徳川家康により日蘭貿易が開始されてから400周年ということで、2008年から2009年にかけて両国でさまざまな取り組みがなされているそうです。
 その関係で、4月11日から29日までこの万博公園内でもいろんなイベントがあるそうです。

P4180006 1.jpg

 チューリップの花園には、約10万株のチューリップが植えられていて、週末の家族が憩っていました。それにしても、いっせいに花を咲かせて、見事な景観です。

< オランダは正式名称をネーデルランド王国といい、立憲君主制の国。カリブ海には、6つの海外領土をもっている。「株式会社」発祥の国でもあり、ワークシェアリングなどの画期的なシステムを先進的に取り入れている。>とは、いただいたパンフレットに載っていました。ゴッホやフェルメールを輩出した魅力的な国ですよね。ディック・ブルーナーもオランダ出身とかで、今回のイベントでもミッフィーちゃんがあちらこちらで登場していたみたいです。

P4180008 2.jpg

 オランダの民族衣装を着た娘さんがおられたので、写真を撮らせてもらいました。網掛けをするほうがいいかなと思いましたが、きれいな娘さん方なので、このままアップさせてもらいます。

P4180011 3.jpg

 帰りに太陽の塔がニョキッと姿を現しているのを眺めながら、公園を後にしました。この日はおもわぬおまけまでついていて、ラッキーでした。

P4180001 4.jpg
nice!(9)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

大阪の桜 (2) [自然]

二上山の桜日和

 二上山は、いろんな意味で思い出の山。春には雌岳のダイヤモンドトレール(登山道)に、ピンクの帯が麓からもはっきりと見えるようになるのです。
 万葉集 巻二の 大伯皇女(おおくのひめみこ)が弟の大津皇子(おおつのみこ)の遺体が二上山の雄岳に移されたときに詠んだ歌

     うつそみの 人にある我や 明日よりは 二上山を 弟背(いろせ)と我が見む

 二上山は奈良から見ると、西方浄土の方向にある山として、信仰の対象にもなってきました。大阪の方から見ても、シンボル的な山で、満月が上る時の美しさはたとえようもありません。

 おととしは、記録的な暖冬で、二上山の桜はみるも無残なありさまでした。今年は、いくらか冬の寒さが続いたので、桜の花も見事に咲いていました。吉野山は、あまりにも有名なので、この季節は桜見物をする人でごった返していると聞きます。この山は登る人も少なく、家からも近いので、春には無性に登りたくなるのです。

P4090014 1.jpg

 こちらは、大阪方面を望む方向。山のふところに山桜が点々と彩っていて、鶯がなかなか上手く鳴いていました。昔から鶯が多く住み着いているらしく、この下の峠あたりは『鶯の関』と言われます。

 雌岳は474mの低い山ですが、登ってくる人はある程度の登山のいでたちです。私は、日傘に軽装で、娘たちに遅れをとりながら、何度も休み休みして景色を見ながらの歩きです。ここは地質学的にも面白い山で、トロイデ火山であったjことから、サヌカイトや凝灰岩、金剛砂などから成り立っているそうです。飛鳥時代の墳墓に使われた凝灰岩もここの石切り場から出されたようでした。

P4090012 2.jpg

 いよいよ雌岳の頂上、桜が満開で見晴らしも抜群です。日時計のある頂上からは、奈良方面も大阪方面もよく見わたせます。そして北の方には、大津皇子が眠る雄岳の頂上が見えました。

P4090018 3.jpg

 頂上では、スケッチする人、万葉の植物を調べている人、柑橘系の果物を食べている人のほうからは、ぷうんといいにおいがしてきました。ああ、なんて気持ちがいいんだろう。来てよかった~。

P4090020 5.jpg

 そして、馬酔木の花も一番きれいな時期で、桜とコラボしていました。ついでに、万葉集の同じく巻二から、大伯皇女の歌で

     磯の上に生ふる(おふる)馬酔木を手折らめど 見すべき君が、在りと言わなくに

(岩の上に咲いている馬酔木の枝を折って、あなたに見せたいと思うのだけれど、だれもあなたが居るとは言ってくれません。)去るもの日々に疎しといいますが、亡くなった人のことはだんだん誰も口にしないようになってくるというのは、痛いほどよく分かります。

 今日(9日)は、いい桜散歩をしました。付き合ってくれた若い二人、ありがとうね。

 


nice!(5)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

大阪の桜 (1) [自然]

やっと行けたよ

 仙台から帰って、翌日4日は午前中が雨。午後は用事。次の日も用事があって、気になるのは大阪の桜のようす。月から水までは仕事で出かけられなかった。近所の桜はお目にかかったんだけど、近頃毎年見ている石川堤の桜や二上山の桜たちには、まだ会っていない。
 今日、ようやく願いが叶った。娘の彼氏の車で行く事になったので、朝から三人分のお弁当を用意した。豆ご飯のおにぎり、煮しめ、卵焼き、焼き魚をぱっぱっと詰め込んで待っていると、ちょうど11時にお迎えが来た。
 石川に着いてみると、臨時の駐車場がしまっている。今日は平日だからやっていないのか~。仕方がないので、周辺を探してようやく車を止めて、堤を歩いた。

P4090002 2.jpg

 桜は満開、いやちょっと過ぎているかな。風が吹くと、花吹雪が宙に舞っていた。今日は、天気予報では、全国的に晴れマークでしかも雲ひとつない。ちらちらと花びらが舞う様子は、桜の一番美しい瞬間だ。
 平日なので、人も少なめなのがいい。日曜日ともなれば、ここは家族連れや団体客のバーベキューのにおいが立ちこめているのだが、今日はそんな宴会も見当たらない。こころゆくまでお気に入りの二上山を望める景色がたんのうできた。

P4090011 3.jpg

 ふと見ると、太い桜の幹から直接、桜の花が咲いていた。横山大観の絵で、こんな太い幹と桜の花を描いたのがあったような、なかったような。こんなのも好きである。

P4090004 4.jpg

 若い二人がお弁当を空にしてくれて、少ししてから、「さあ、二上山に登ってみようか。」と呼びかけてみた。遠くから臨んでも、今年はしっかり花を付けているのが分かるんだ。そして、「今年はきれいに咲いているらしいですよ。」との情報も得ているんだ。二上山の巻は、次回のブログで紹介します。
 
P4090001 1.jpg

nice!(6)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

京都、行かないと [自然]

この季節、一度は京都へ

 11月も末になると、京都が「おいで、おいで。」と耳元でささやくようになる。
思い切って26日が良い天気になるとのことだったので、行く事にした。

 ねらいは嵐山、嵯峨野。おととしの宝厳院の『獅子吼の庭』が忘れられない。

PB260023 1.jpg

 嵐山に着くと、予想していたことだが、人・ヒト・ひと。あふれ返っていた。小倉山を正面に見た山々は、釣り合いの取れた紅葉を見せている。ユリカモメが水面にただようのを尻目に、まず宝厳院に急ぐ。
 こちらの寺は、天竜寺の塔頭の一つで庭がすばらしい。先日、京都高島屋で鑑賞した田村能里子さんの襖絵も新築された本堂にまもなく納まる予定の寺だ。なんとなく因縁を感じる。

PB260033 2.jpg

 空は晴れて、紅葉の色が冴える。しかし、『獅子吼の岩』あたりの紅葉は、まだ色づいていなかった。青々としている楓が目立った。ちょっと予想外だったので、自然の気難しさを感じた。

PB260037 3.jpg

 そのあと、歩け歩けでひたすら歩いた。今日は一人で来たので、マイペースで動ける。次は、化野念仏寺に行くつもりだったが、途中、宝筐院(ホウキョウイン)に立ち寄ることにした。

PB260042 4.jpg

 こちらのお寺も、あまりヒトの手がかかっていない分、素朴な感じがよかった。

 そして、有名な念仏寺。多くの石塔は無縁仏の墓だといわれるが、この時期ばかりは赤や黄色の彩りが添えられ、たくさんの観光客に鑑賞される。安らぎをかき乱されるだろうねえ。

PB260056 5.jpg

 最後は、本命の大覚寺に訪れた。嵯峨釈迦堂の裏手をまっすぐ東に行くと、嵯峨御所と言われたこのお寺に着く。

PB260079 6.jpg

 嵯峨天皇の御所が置かれたというこのお寺も、一度は応仁の乱で被害を受けたが、その後復興されて以前の威容をとりもどしている。生け花の嵯峨御流の本部が別棟に置かれ、寺の玄関には狩野永徳の襖絵の前に、それはそれは見事な生け花が置かれていた。

 渡り廊下をめぐらされた、奥の御魂院(?)は柱・壁・廊下にいたるまで朱塗りがほどこされ、紅葉の朱が映ったのか、はたまたこの建物の朱色があたりの木々に飛び散ったのか分からないほど、同系色がつりあっていました。


  そして、大沢の池。奈良の猿沢の池や京都の広沢の池とここを三つ合わせて、三沢池というらしく、見事な池でした。
借景の山々との間には、近代的な建物はなく、古代・中世から同じ光景が佇んでいると思うと、感慨もひとしおでした。

PB260069 8.jpg

 水鳥(鴨?)がたくさん群がっていた。ちらっと楓の赤も入れてみました。

PB260071 7.jpg

 秋の好日、今年も京都の紅葉が見れたことに満足し、足の痛みも忘れて帰ってきました。
 
 
nice!(6)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

明日香の秋 [自然]

レンタサイクルで明日香散策

 私のばあいは、キョウかアスか、つまり京か明日香に出没しているこのごろです。お天気が良かったので、12日水曜日、明日香に行ってまいりました。万葉文化館で開催中の「田中一村展」を観るのが、第一の目的です。今日は一人なので、自動車は避けました。一人だとハプニングが起こったときに対処しにくいので、近場で乗るだけにしています。

 橿原神宮からレンタサイクルを借りることにしました。バスは一時間に2本くらいだし、タクシーはたぶん1600円くらいでしょう。運動もできるし、小回りがきくので、900円の自転車はお得だと思ったからです。
 今回は、明日香の秋のようすを書いてみます。「田中一村展」は次回に回します。

PB120004 1.jpg

 剣池の坂道をえっちらおっちら漕いで、過ぎた辺りで大和棟の家を発見した。3軒が軒をつらねています。まだまだ、お住まい中のようでいい感じ。

PB120005 2.jpg

 明日香は何度もおとずれているので、コースはちょっと違った方面に行ってみます。まず、飛鳥寺に立ち寄りましたが、外から見るだけです。のっぺり顔の飛鳥大仏さんにもお会いしたいけど、時間とお金を節約です。こちらは日本での仏教寺第1号、蘇我の馬子が建立したといわれています。古墳時代が終焉し、古代仏教時代のはじまりです。

 飛鳥寺の前の細い道を通っていると、工事現場のような現場がありました。そこはおそらく飛鳥寺周辺の遺跡を掘っているのでしょう。このあたりは飛鳥寺の勢力範囲でついさきごろも飛鳥寺の瓦窯場が出てきたというニュースがありました。

PB120007 3.jpg

 そして、甘樫の丘の全容が見えるあたりで、自転車を止めてお昼ご飯を食べることにしました。甘樫の丘は蘇我の三世代の屋敷があったところ。丘の上に建った屋敷はおそらく山城のように壮大であったでしょう。あえなく、中大兄皇子と中臣鎌足の一派に火をかけられて炎上してしまうのですが。長々と広がる甘樫の丘は、ゆったりとしてまるで海を見るように雄大です。そんなことを思いながら、橿原神宮駅の構内で買った(柿の葉寿司)をいただきました。飛鳥寺の鐘の音がときおりゴーンと響いていました。

PB120006 4.jpg

 このあと、飛鳥文化館に行きました。


 

続きを読む


nice!(6)  コメント(11)  トラックバック(0) 
共通テーマ:旅行

秋のおとづれ その二 [自然]

常林寺の萩

 9月27日、この日は『きもの検定』の受検対策セミナーが京都でありました。前回『上方歌舞伎』のシンポジウムのときに行けなかった常林寺に行ってきました。といっても、セミナーが終わったのも午後4時45分でしたので、北大路から出町柳までタクシーをとばしました。ここからだと早くて10分あれば出町柳に着きます。だいたいお寺の門が閉まるのが5時、うまくいくと見れると思ったのです。

 常林寺に着くと、はたして門が閉まっていました。せっかく来たので、たのみ込んでみようと門の横にあったインターフォンを押して言いました。「タクシーをとばして萩を見にきたのですが、門が閉まっているのですが見せてもらえませんか?」
すると、お寺の方が「通用門が開いていますから、どうぞお入りください。」と言われるではありませんか。たたけよ、されば開かれんとはよく言ったもの。中に入って見せてもらいました。

P9270007 2.jpg

 小さなお寺なので、お庭もさほど広くはありません。まず眼に入ったのは、丈のあるススキ。秋草の代表選手です。そして、萩。赤い萩や白い萩、どちらかというと白い萩が多めに咲いています。赤いのはどことなく華やかですが、白い萩はひっそりとして古寺によく似合います。

P9270009 3.jpg

 ここの萩は、大きくて枝が地面まで垂れ下がっています。小さなお庭を萩が埋め尽くしている感じです。しばし、見とれてからお地蔵さんに感謝を込めて100円玉を賽銭箱に入れて、お寺を出ました。萩もよかったけど、ススキものびやかで秋を感じさせてくれました。

P9270011 4.jpg

P9270015 5.jpg

 秋の七草について面白いHPがありました。覚え方まで書いてあります。『ハスキーなクフおう』と覚えるそうで、ハが萩、スがススキ、キがキキョウ、ながなでしこ、クが葛、フがフジバカマ、おうのおがおみなえしといった具合です。
http://www.hana300.com/aki777.html

 『きもの検定』の受験対策セミナーについては、また別記事を書いてみたいと思っています。

nice!(3)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。