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ささゆりと花菖蒲 [自然]

奈良、京都、花歩き

 「ささゆり観にいこ」
絵を学んでいる友だちが、誘ってくれた。 
目指すは、奈良学園前「大和文華館」。
その中の庭園の一角にさくという。

少し小高い館内の庭園をぐるりと廻っていくと、ささゆりの園というのがあった。
登って来た道では、あざみに眼を奪われていたので、ちょうどその下にあたる場所、木立の中、笹原が茂る合間にささゆりが自生していた。群生ではない。笹の葉っぱに酷似しているささゆりが、目立たないのは当然のことか。

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カサブランカや西洋の百合のような豪華な姿ではなく、日本固有の楚々とした姿である。
雨に打たれ、かなりこうべを垂れている。
咲き始めは、薄いピンク色をしているらしい。真ん中の雄蕊が濃い海老茶色をしている。

入館料を払ったので、展示品も観てくる。国宝「寝覚物語絵巻」が陳列してあったが、雪村周継の「呂洞賓図」がすごかった。学芸員の方の話によると、それはある時間を3D風にしたもので、呂洞賓という仙人が龍を壺の中から呼び起こす図だそうで、龍の頭に乗った仙人の髭や帽子のリボンや衣装が湧き起こる風(龍が起こした風)で、四方にたなびいている様子を表しているという。

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大和文華館は、吉田五十八という建築家の設計でなまこ壁をあしらった古都奈良にふさわしい外観だ。
大和文華館をあとにし、駅に近い「エスト」というフランス料理屋さんで、1600円のランチをいただいて、京都へ向かった。

京都には、まず平安神宮の花菖蒲を観に行く。
神苑に入ると、様々な万葉の花が開花していた。

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彼岸花散歩 [自然]

 天気は上々

 23・24日は、太子町に来ていました。
「三輪車に乗って、彼岸花を見に行こう!」
久しぶりの好天気だったので、嫁さんとまごのKを誘って、お散歩に行きました。

Kは、この2~3日風邪で熱があったのですが、前の日くらいから下がってて、チマチマとした部屋遊びも飽きていたようなので、三輪車の言葉におおいに反応してくれました。

幼稚園へ行く道に棚田があって、その畦道に彼岸花がいっぱい咲いていました。
きっちりお彼岸の頃に咲いてくれるのは、本当にお見事です。

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道端で見つけたバッタを捕って見せても、キャー怖い。青虫もいらんいらん。
猫じゃらしやツユクサだと安心して、三輪車のかごに入れています。
「うちのKは、植物系やな。」
嫁さんもウンウンと言っています。

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中学校の校庭でテニスをやっているのを見たりして、一時間ほど歩いてきました。
空の雲は、もう秋らしい巻雲が出ていました。
私もKも少しばかり運動が出来て良かったです。

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初夏の花 [自然]

日本庭園の花菖蒲

 土佐金の記事の前に、忘れていた写真をアップします。
先日、「ウメサオタダオ展」を観たあと、万博公園の日本庭園を訪れました。
広々とした日本庭園を散策するのは、とても気に入っているので、別料金を支払ってでも入りたいところです。

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バラ園を観て、「日本民芸館」の芹沢圭介の染物を観た後なのでかなり時間が経っていたので、短時間コースをとって、蓮池の花菖蒲園に行きました。
おおー、満開ではないですか。
今年は、太田神社のカキツバタを見逃したので、花菖蒲で挽回です。

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それにしても、花菖蒲というのは江戸時代から現代にかけて改良に次ぐ改良がすすんだせいでしょうか、なんとも多くの品種があり、その名前も風流きわまりありません。「佐野の渡り」だとか、「稚児化粧」とか「爪紅」など・・・。

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今回の大地震 [自然]

東北地方太平洋沖大地震
 被災された方に、お見舞い申し上げます。はからずも犠牲になられた方に、慎んでご冥福をおいのりします。

 11日に、地震があったとき、職場で眩暈のようなものを感じました。居合わせた人もおかしいと感じられて、テレビをかけると、地震のニュースをやっていました。

しかも、そのあとすぐに津波が襲ってくる様子が報道されました。自動車で逃げる人のあとを追っかけるようにして、音もなく黒い波が広がっていました。

アナウンサーの人も言葉をつまらせて、信じられない光景をどう伝えていいか分からないようでした。丹精込めて作られた田や畑が、見るも無残に飲み込まれて・・・自動車や船が、家までが、木の葉のように流されていくのが、悪い夢のように映っていました。

起きてしまいましたね。事実なんですよね。地震の怖さは解かっていたつもりでも、津波の恐ろしさが、はじめて解かりました。

ご家族といまだに会えない方、どこかの片隅で助けを待っておられる方、まだまだたくさんおられると思います。
今の困難を、どうか乗り切ってほしいです。私もささやかですが、できることはしていきたいです。

 昨日、友人からメールが回ってきました。関西電力も関東や東北に電力を供給援助に踏み切ったそうです。使っていない電化製品のコンセントを抜くこと、テレビやレンジの待機電力を切ることが、援助につながるそうです。

だれもが、消防署の人や自衛隊の人や警察の人のように援助、救出することはできないでしょう。自分たちが出来ることからやっていきましょう。

今日は、奈良に行く用があり、出かけました。JR奈良駅では、自治労の方たちが義援金をつのっていらっしゃいました。少しですが、箱に入れさせてもらいました。帰り道は阿倍野の陸橋でも、若い人たちが義援金を集めておられました。繁華街で見かけたときは、一日一回、わずかでも入れさせてもらおうと思っています。

自然災害は、だれのせいでもないと思うし、今こそみんなの創意工夫で助け合うことだと思います。

どうか、東北地方の方々がんばってください。希望を失わないでください。救援に駆けつけておられる皆さん、お気をつけて、よろしくお願いします。
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奈良の紅葉 [自然]

一味違う奈良の秋

 11月21日、奈良金春流の能に誘われて行ってきました。その前に訪れた「依水園」のお庭のことを紹介します。
この日は、いつになく奈良に観光する人が多かったです。奈良遷都1300年の余韻がまだ残っているのでしょうか。京都に飽きた人が、流れてきているのでしょうか。
ひなびた風情を愛する者にとっては、有難くないけど、奈良で観光をなりわいとする人にとっては、有難いことでしょうね。

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今年は8年ぶりの紅葉の当たり年なんですって。そういえば、京都の獅子吼の庭の紅葉が忘れられないです。あれは、8年前だったのかしら。6年くらいしか経っていないと思うのだけれど。

ちらっと見るつもりで訪れた依水園・・・それはそれは見事なたたずまいでした。紅葉の頃に来たのは初めてです。大きな池と小さな池があって、大きな方の池の向こうに木々の間から、東大寺の南大門が見えるのです。

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となりの庭園「吉城園」もここも春日原生林の伏流水が地面の下を流れていると聞いたことがあります。水際の紅葉は、生き生きとして美しいです。

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それから庭園にあった大きな礎石、昔の東大寺の塔頭の柱を置いていたのでしょうか。かなりの大きさです。

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となりの「吉城園」の紅葉がお昼前の陽光を透かして、美しかったです。お庭を観ながら、こちらで昼食をいただきました。「鰻とろ飯」ひさしぶりのとろろ飯でした。鰻がやわらかく美味しかったし、麦飯もこんなに食べれるかしらと思いましたが、つるつるとして入ってしまいました。

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能舞台のある奈良公会堂へ行く道にも、赤い紅葉に混じって、銀杏のハッとするような金色の大きな木が見え隠れしていました。

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お能の演目は、おめでたい「老松」と「枕慈童」それに狂言が「因幡堂」でした。前シテが金春穂高さん、後シテが高橋忍さん、狂言が茂山七五三さんと茂山宗彦さん。狂言は分かりやすく、面白いです。妻役の宗彦さんがオーバーにイヤイヤをしてて、観客を笑わせていました。「老松」は、菅原道真に従って、大宰府に飛んで行った「飛び梅」と「老松」に関係がある。梅津の某が安楽寺に来た時に老翁に出会う。じつは梅のゆかりを持つ某に会いにきた「老松」であり、神の姿になり、寿ぐ。「枕慈童」は、周の穆王に使えた少年、700年後に深い山に来た魏の文帝の臣と言葉を交わす。慈童は皇帝の枕をまたいだ罪で、山奥に入れられるが、詩を書いた枕をもらう。その詩を菊の葉に書き写した時に葉の上に溜まった露が薬水となり、その水を飲んで不老不死になったと話す。「老松」はかなり地味だったが、シテ役が神に変身するあたりは、舞も入り見ごたえがありました。「枕慈童」は、庵から出てきた慈童の衣装が見事だった。赤と緑を基調にした金襴のようであったが、お面も若々しく、見とれるようでありました。そういえば、「菊慈童」という日本画もあったなと思いながら、夢幻能をたんのうしました。
 
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梅雨の先触れ [自然]

もう、こんなに色づいて・・・

 職場のガクアジサイが色づき始めました。
このところ、涼しかった気温を取り返すかのように、ぐんぐん気温が上昇しはじめています。
昨日は29度、今日は30度でした。

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いい天気の夕暮れは、気持ちがなんとなくそわそわします。
昨日は黄昏時になってから、散歩に思い立ち、歩道橋の上から夕焼けを見ていました。

今日は、お昼過ぎに駅のホームで不思議なものを見かけました。大きな綿毛です。毎年、この季節になると見かけるのですが、なんの綿毛なんだろう。たんぽぽよりもでっかいのです。それが、あっちへフワフワ、こっちへフワフワ、ゆっくりゆっくりと線路に落下していきます。プラットホームの裏を覗けば、薊の大きな株がありました。まだ花をつけているのもあれば、すでに枯れてしまっているのもありました。果たして薊なのかどうか、また調べてみます。
この2、3日空気が乾燥しているので、今が綿毛の旅行に最適なのでしょうね。
ゆっくりと飛び交う様は、人知れず繰り広げられるショーのようでもありました。

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明日から少し忙しくなります。と言っても半分以上遊びのようなものです。明日の晩からあさってまで、奈良行きです。先輩方と奈良を散策です。
日曜日は、料理の会があるので、寝坊ができません。そして、月曜日はゆっくりします。
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午後5時の空 [自然]

10月11日午後5時

 厳密には、午後5時を過ぎていたかもしれません。美術館を出ると、美しい秋の空がこれまた綺麗なすじ雲で覆われていました。まるで刷毛ではいたような綺麗な筋が、東から南から北に向かって伸びていました。こんな典型的なすじ雲を見るのは、今年初めてのこと。少しの間、見とれていました。

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こちらは、南の方角です。南風でこっちから流れているようです。

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こっちの方は、北の空で流れ着く先にあたるような感じです。

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そして、西の空。いましも太陽が一日の役目を終えて、帰路につく瞬間でした。
いつまでも眺めていたいと思ったけれど、のどが渇きました。私もカラスと一緒に帰りました。

ウィキペデアで調べてみると、すじ雲とは、巻雲のことでかなり高い上空に発生するらしく、水の粒で出来ているのではなくて、氷の結晶で形成されているのだそうです。その形からいろいろな名称で呼ばれているそうですが、私が見たのは鉤状雲ともつれ雲の混合でしょうか。上空で発生する気流(春や秋にはジェット気流が発生)の流れと平行して、すじが出来るそうです。(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%BB%E9%9B%B2



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ある日の天王寺公園 [自然]

らんちゅうの品評会でした

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 この日は、大阪市立美術館の『道教の美術・・・道(タオ)!老子からはじまる終わりなき旅・・・』という特別展を観に来たのですが、先に150円の入園料を払って、天王寺公園の中から行きました。というのは、秋咲きのバラの咲き具合を見たかったのです。バラはまだ早かったのですが、代わりに珍しい物を見ました。

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それが、これ!ソネブロのある方が、写真に撮って見せて下さったことがあるのですが、らんちゅうの品評会が催されていたのです。らんちゅうの愛好家が自分たちで企画されたのか、たくさんのらんちゅうが白いホーローの洗面器に入って日向ぼっこをしておりました。すでに、順位が決まっていたらしく、親魚・二才魚・当才魚というふうに分けて、優勝した金魚から順に並んでいました。

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これは、二才魚の優勝らんちゅうで、写真を撮ろうにも動き回って、いい写真が撮れませんでした。もっとも、上からの撮影なので、可愛いつぶらなお眼目が写りにくいのは、たしかです。

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こんならんちゅうや、あんならんちゅうや、私にはおんなじに見えるのですが、愛好家にとっては違いが手に取るように分かるのでしょうね。

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色の具合だとか、斑の入り方だとか、こぶの付き具合だとか。そうそう優勝したのは、元気が良くてじっとしていなかったです。それから、家族のもいましたよ。

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当才魚というのは、今年生まれた金魚のことらしく、とくに小さくて可愛らしい様子でした。親のらんちゅうと一緒に、楽しそうに秋日和の洗面器の中で泳いでいましたよ。

天王寺公園では、ときどき面白い光景が見れます。入り口付近では、毎日将棋の人だかりがしていて、将棋の好きな方たちには格好の社交場になっているのですが。今日は、公園コースを歩いて良かったです。らんちゅうの品評会なんて始めてお目にかかったのですから。美術館の特別展は、後日アップです。
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今年一番の朝顔 [自然]

今年一番の器量良し朝顔

 今年も毎朝「おはよう。」とベランダの花たち、とくに朝顔に声をかけ続けてきました。
多い時は、30個以上の花が咲いていたりしたのですが、そろそろ花の季節も終わりです。去年のこぼれ種が意外なところから芽を出して、他の朝顔よりも少し送れて咲き出した株がありました。去年植えた『松風』という種類の朝顔です。とくに仕立て(つっかい棒)もせず、垂れ下がるままにしていました。
そのうち、物干し棹を半分占領するようになり、また行き場を失って、ハランの茂みに隠れかけていました。

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9月29日の早朝、今年一番の美しい花に遭遇しました。青と白の線がまんべんなく入って、しかも花びらが切れていません。この種類の朝顔は、ところどころに切れ目が入りやすいので、きれいに開くのが珍しいのです。

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早速、カメラを持ってきて、そのきれいなお顔を記念に撮ってあげました。それが、上の朝顔です。直射日光がささない場所だったので、うまく開いて主が起きるのを、待っていてくれたんですね。きれいでしょう。
夕方、仕事から帰ってみると、やはりね。他の朝顔とおんなじで、あえなく萎んでしまっていました。まあ、はかないからこそ、愛しい花たちなんですね。今年も、毎朝清々しい気持ちにしてくれてありがとうと言いたいです。
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神戸相楽園 [自然]

見どころいっぱいのお庭

 トアロード散歩の続きです。
娘が見つけたとっておきの場所、相楽園に行きました。
相楽園は、元神戸市長の小寺謙吉氏の先代、小寺泰次郎氏の本邸にあった庭園だそうです。明治末期の完成です。昭和16年に神戸市の所有となり、相楽園と名づけられたそうです。およそ20,000㎡の池泉回遊式日本庭園です。

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三田藩の藩主をしていたとかで、豪壮な正門です。また、入るとすぐ蘇鉄の林があるので、近所の人々は『蘇鉄園』とか『小寺園』とか呼んでいたそうです。中には、見ごたえのある建物がたくさんあります。

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まず、欧風建築の旧小寺家厩舎です。真ん中には、馬車などの車庫を配置し、二階には厩務員の宿舎を、右手の吹き抜けのあるところには、馬房があります。重要文化財だそうです。

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それから、旧ハッサム邸。英国系インド人の貿易商ハッサム氏が、住んでいた建物で寄棟造桟瓦葺きの和洋折衷建築物で、昭和38年に北野異人館街から移築されたそうです。大きな煙突が置いてありましたが、阪神淡路大震災のときに、屋根に穴をあけて落っこちてきたそうです。これも重要文化財です。

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