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弦楽のためのアダージョ [音楽]

厳粛な音楽

 先日来、サミュエル・バーバーの『弦楽のためのアダージョ』が入ったCDを探していた。なんばのタワーレコードでついにバーバーの二枚組のCDを見つけた。

P2180008 1.jpg

 輸入版であったが、最初に『弦楽のためのアダージョ』が入っていた。ラインナップは、
(一枚目)
1,Adagio for Strings Op.11
2,The School for Scandal OP.5-Overture,Op.5
3~5,Violin Cncerto Op.14 
6,Essay for Orchestra Op.12
7,Second Essay for Orchestra Op.17
8,Medea’s Dance of Vengeance Op.23
(二枚目)
1~3,Cello Sonata Op.6
4,Canzon for flute&piano Op.38
5~8,Excursion Op.20
9,Nocturne(Homage to John Field)Op.33
10~15,Summer Music Op.31
16~17,Souvenirs Op.31
18,Third Essay for Orchestra Op.47

演奏は、セントルイス交響楽団 指揮者はレオナルド・スラッキン。バイオリン奏者はエルマー・オリビーラとなっている。どうやら、サミュエル・バーバーの有名な曲を網羅しているようなCDだ。
 
昨年のNHKの番組の特集で聴いたのが、きっかけだった。どこかで聴いた曲だと思い、ウィキペディアで調べてみた。
まず、サミュエル・バーバーについて。アメリカ19世紀の音楽家で、作曲家・ピアニスト・声楽家と多様な分野をこなす。フィラデルフィアのカーティス音楽学校を卒業し、イタリアに奨学金留学生として渡欧する。二年後、現地で『弦楽のためのアダージョ』の原曲である『弦楽四重奏曲第1番ロ短調』を作曲する。以後、交響曲や協奏曲、歌劇や歌曲など膨大な量の作曲活動をしている。この頃にフランス留学をしていたコープランなど現代音楽や前衛音楽を目指した人とは違い、ヨーロッパ音楽の伝統を重んじた「新ロマン主義」に属し、最後のロマンティストと称されたようである。

                180px-Samuelbarber[1].jpg

私が、心打たれた『弦楽のためのアダージョ』は、その厳粛さ・高潔さから多くのシンパシーを得ているらしく、ケネディ大統領の葬儀や9・11事件の慰霊祭などで使われたという。
さらに映画やドラマでも多く使われているということで、『プラトーン』(私は、この映画で曲を覚えていたと思う。)『エレファントマン』『ロレンツォのオイル』、ドラマの『のだめカンタービレ 第8話』『華麗なる一族 最終回』で使われたそうだ。
最近では、バンクーバー冬季五輪の開会式の最後のあたりでこの『弦楽のためのアダージョ』が使われていた。
アメリカの作曲家では、フォスターやバーンスタインしか知らなかったが、大西洋を架け橋として、脈々と西洋音楽のバトンが引き継がれていたことを思い知らされた。
1枚目を5回ほど聞いたが、なかなかいい。2枚目を明日聴こう。

さいごに名演だといわれる尾高さん指揮の『弦楽のためのアダージョ』をどうぞ。


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コメント 4

kuni

これですー!!!先日フィギュアで流れてきて以来「この曲好きだ」ってずっと気になっていたんですよ!調べようもなかったんで、大感謝!超タイムリー、ありがとうございます!
by kuni (2010-02-21 09:43) 

whitered

kuniさんへ:コメントありがとうございます。そうだったんですか!開会式だけでなく、フィギャアスケートにも使われていましたか?バーバーさん、モテモテですね。気になって仕方がない音楽ってありますよね。良かったです。
by whitered (2010-02-21 18:08) 

masayuk

実に美しい曲です。
私は精神的に苦しい時、アルビノーニとハーバーのアダージョを聴きます。、ぐっと気分を落とし込むのも心理的な効果があるように思えます。

アダージョは「寂しい曲」のイメージがあると言われますが、私は「美しく繊細な曲」って感じで聴いてます。



by masayuk (2010-02-22 00:12) 

whitered

masayukさんへ:コメントありがとうございます。アルビノーニのアダージョは、知らなかったのでyou tubeで聴いてみました。この曲も美しいですね。緩やかで癒しの力がありますね。お気に入りの一曲になりそうです。ありがとうございました。
by whitered (2010-02-22 08:54) 

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