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晩秋の寺めぐり つづき [地域]

番外 花山院菩提寺

 23日、穴太寺(亀岡市)に詣でた後、兵庫県にもどり、花山院に行きました。
花山院へ行く道は山道で、900mほど登るはずでしたが、なんとも急こう配で、あと100mほどというところで、自動車を止めて歩きました。
上の方へ行くと、ほとんどの車が駐車場に止まっていて、妹は、
「今度は、四駆に乗って来るぞ!」
なんて、強がりを言ってました。私は歩きの方が体にはいいので、
「歩こう、歩こう!」
といって、無事花山院まで到着しました。

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花山院は、65代天皇の花山天皇(968-1008)が、政敵によって追われ、出家された寺だということです。
白雉二年(651)に法道仙人によって建立され、花山法皇が中興の祖として修業されたそうです。
本尊は、薬師瑠璃光如来ですが、西国三十三か所の番外の寺として有名で、十一面観音もまつられています。
花山法皇は、この寺から中山寺に参られて、観音霊場を順にお参りされたそうで、それが現在まで伝わる西国三十三か所巡りになったそうです。御詠歌もその先々で読まれたものだそうで、全部花山法皇の御詠だということです。ちなみに、この花山院のご詠歌は、

 (有馬富士 ふもとの霧は 海に似て 波かと聞けば 小野の松風)

本来は三十三か所めぐりを始めるときは、ここから出発するのが良いそうですが、私は長谷寺からご縁があったようです。
下の写真は、花山院のご廟所だということですが、京都にもあるそうです。

DSC00527-1.jpg

ご朱印をいただいた場所から見える景色は、すごくきれいで、左前方に有馬富士という三角形の山、播磨平野が一望できました。天気のいい日は小豆島も見えるそうです。近くにはいまどきの桜(寒桜)が咲いていました。

DSC00530-4.jpg

境内には紅葉が美しく、参道に散り始めていました。
お寺の方が言われるには、昨年はもっときれいだったということです。

DSC00529-1.jpg

帰り道、琴弾坂という坂を歩いて帰りました。19歳で出家し、41歳で他界された花山院をしたって、大勢の女御たちが付いてきてこのあたりで琴を弾いて慰めたということです。近くには十二尼の墓や尼寺(にんじ)という地名もありました。
栄華の頂点におられるような方にも、このような寂しい逸話があることをまた知ってしまいました。
あと、いつか良い日に長谷寺の番外法起院と岐阜の谷汲寺へ行きたいと思っています。
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かずのこ

僕も25日に行ってきました。
境内からの眺望、すばらしいですね^^
by かずのこ (2011-11-30 00:04) 

whitered

かずのこさんへ:コメントありがとうございます。昔の人は麓から徒歩でここへきて天国(極楽)を感じられたのでしょうね。かずのこさんは精力的に関西圏を制覇しておられますね。秋はちょっと足をのばすと絶景がみられます。
by whitered (2011-11-30 10:58) 

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