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ミラノ・スカラ座「アイーダ」 [音楽]

本場の迫力
 
9月24日、フェスティバルホールへ行ってきました。
大阪公演は25年ぶりだったそうです。
2か月以上前から楽しみにしていたミラノ・スカラ座のオペラ「アイーダ」です。
演奏会形式なのですが、音楽そのものでいうと、こちらの方がいいかもしれません。

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指揮者は、新進気鋭のグスターヴォ・ドゥダメル。
チリチリの頭が個性的で、笑顔のすてきな人でした。
ベネズエラ出身の期待の星です。
そして歌手は、ソプラノにホイ・へー(中国)、アイーダ役です。メゾ・ソプラノにダニエラ・パルチェッローナ(伊)アムネリス役。テノールのラダメス役にはホルヘ・デ・レオン(伊)。エジプト王には、ロベルト・タリアヴィーニ(伊)。ランフィス司祭長にマルコ・スポッティ(伊)。アモオナスロ(エチオピア王)にアンブロージョ・マエストリ(伊)。その他、韓国の歌手が二名登場しました。
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団も合わせると総勢250名ほどが出演したことになります。

とにかく演奏はすごかったです。
とくにメゾソプラノのダニエラ・パルチェッローナの声量と迫力は度肝を抜かされました。
王女の威厳ある態度と切ない女心をたくみに表現していました。
ホイ・ヘーも良かったです。小さな声で歌いだして、だんだん声量が大きくなるなど技量を兼ねた美しい表現をしていました。しかし、貫録という点ではダニエラが圧巻でした。
第二幕は、見せ場なんですが、フェスティバルホールの3階席あたりから、あの長ーいアイーダトランペットとでもいうのでしょうか、左右交替で突然音が鳴り響き、おもわず振り返ったしだいです。
私はラダメスが凱旋して、民衆たちが歌う合唱曲とそれに続く、有名な行進曲が好きですが、やはり血が騒ぐというか、気分が高揚しました。
友だちの解説によると、「アイーダ」はスエズ運河開設の記念に作曲されたオペラらしいのですが、ヴェルディはすごい作曲家だと思いました。

終わったときは、歓声とともにものすごい拍手でした。オペラなので、アンコールはないと思っていましたが、三回目のカーテンコールがあったときは、スタンディングオベーションでした。
出演者の顔もほころび、なにか観客と演奏者、出演者が一体になったような共感があり、その場の雰囲気がなんとも言えない恍惚感で満たされていました。

今回の大阪公演は、たぶん一生の思い出になると思います。


ヴェルディ:オペラ合唱曲集

ヴェルディ:オペラ合唱曲集

  • アーティスト: ヴェルディ,アバド(クラウディオ),ガンドルフィ(ロマーノ),ミラノ・スカラ座管弦楽団,ミラノ・スカラ座合唱団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2009/11/11
  • メディア: CD



ヴェルディ:歌劇「アイーダ」全曲

ヴェルディ:歌劇「アイーダ」全曲

  • アーティスト: ヴェルディ,セラフィン(トゥリオ),ミラノ・スカラ座管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: CD



ヴェルディ/歌劇「リゴレット」全曲

ヴェルディ/歌劇「リゴレット」全曲

  • アーティスト: ムーティ(リッカルド),ヴェルディ,ミラノ・スカラ座歌劇場管弦楽団
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 1996/07/17
  • メディア: CD



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