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観桜茶会 [趣味]

穏やかな場所で

 前の日曜日、奈良学園前「松柏美術館」内にある伯泉亭で茶会がありました。
上村松園親子の絵を観に、何度か訪れたことはあるものの、ここのお茶室でのお茶会ははじめてです。

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 私たちが訪れた日、館内の枝垂れ桜がちょうど満開でした。ちまたでは、もう桜は散っていましたが、ここの桜はちょうど茶会に間に合わせたように咲き誇っていました。
始めに四畳半ほどのお茶室に入ってから、主菓子を頂いて、広い方のお茶室に行きました。客が多かったのでお茶は広い部屋でいただきました。「つづき薄」といって、濃茶のあとに続けて干菓子、薄茶と出て、時間もかなりかかったので、正座している足に限界が来ていました。

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やっと点心席に来たときは、ほっとしましたね。
お弁当はわらびの里の花見弁当、竹の子ご飯が少し硬かったけど、おいしくいただきました。
この建物は、近鉄の7代目の社長であった佐伯勇氏の自宅だったらしく、点心をいただいたお部屋は応接間だったようで、窓からたくさんの花の咲く木が見えたほか、大きな池も見えるという素晴らしい景観がありました。佐伯の伯とこの池を泉に見立てて、「伯泉亭」という茶室名にしたのでしょうか。

今回のお茶会の引き出物は、松柏美術館の鑑賞券が付いていました。
終わった後、ゆっくりと上村松園のー画道ひとすじー展を観させてもらいました。なんという題だったか、母と娘が二つの掛け軸に分けて描かれている絵が心に残りました。二人が着ている黒い着物の黒の色の微妙な違い。二つに切り分けられているがために、思わぬ動きが感じられ、今にも歩きだしそうな気がしました。

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春のまっただなかのひととき、花々や良い景色にに囲まれ、美味しいお茶やお弁当がいただけて、とても幸せに感じました。帰りしなふと目をやると、もう牡丹の花が開きかけていて、つぎの主役が舞台に出るのを待っているような気がしました。


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