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CITY HALL CONCERT [音楽]

M市のいきな試み

 大阪府のM市の市役所ホールで、コンサートがあったので行った。
正確には、夫の教え子が司会をするということだったので、表敬訪問をしにいった。
したがって、その教え子に会い、ねぎらいの差し入れをしたらそれで目的は果たせたのだが、せっかくのジャズコンサートなので、最後まで聞いて帰ることにした。

M市のボランティア団体が主催しているらしいのだが、開催時間が近づくと、ホールに用意された席は、満員状態になり、職員が折り畳みいすを出していた。ざっと100から120人は入っていただろうか。

演奏は、「ランブリングフェローズ」という南大阪で活動しているセミプロのグループだ。その名前の意味がいい。「さ迷える仲間たち」という意味合いだそうで、上は65歳、下は20歳の8人のメンバーがいる。
最初、観たときには、どこにも20歳がおらんではないかと思っていたら、開始時間の12時を20分ほど回ってから、一人の若者がおっつけ参上にあいなった。その方は、チューバを携えて、メンバーに加わった。

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12時から12時40分頃まで、ちょうどいいくらいの時間だ。
演奏のプログラムは、セントルイスブルース、ケアレスラブ、聖者が街にやってくる、りんごの木の下で、浜辺の歌、その他であった。トランペットの方と、ピアノの方がときどき歌っていた。
ディキシーランドジャズというのは、なかなか景気がいいもんだ。お母さんと一緒に来た小さい子が、体をゆすりはじめ、我々も知らず知らずリズムをとっている。
バンジョーの音もカントリーぽくっていい。トロンボーンやらクラリネット、サクスホーンにピアノ、トランペットにドラム、それぞれの楽器の音色紹介もやってくれた。
なかなか楽しい40分だった。無料なのがまたいきな計らいというものだ。

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夫の教え子さんは、とある演劇事務所に所属しているのだが、なかなか胴にいった司会振りで、安心して聞くことができた。月に一度あるらしいので、また来てみよう。


ディキシー・ランド

ディキシー・ランド

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/09/21
  • メディア: CD



シュガーフット・ストンプ

シュガーフット・ストンプ

  • アーティスト: キング・オリヴァー,ディキシー・シンコペイターズ
  • 出版社/メーカー: MCAビクター
  • 発売日: 1995/02/22
  • メディア: CD



ジャズ・フォー・ジャパン~東日本大震災被災者支援CD~

ジャズ・フォー・ジャパン~東日本大震災被災者支援CD~

  • アーティスト: オムニバス
  • 出版社/メーカー: バウンディ
  • 発売日: 2011/06/01
  • メディア: CD



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人生は過ぎゆく~ [音楽]

月日が過ぎゆく~

 最近、ブログを更新していない。
いろいろあったのだけれど。
おいっこの結婚式。煎茶のお茶会。テルミンのコンサート。確定申告。
本も読みたいし、手芸もしたい。欲が深いのか、飽きっぽいのか。
いまだによく解らんわたしである。

そのうち、テルミンのコンサートが珍しかろうと思うので、書いてみよう。
3月11日の夜にあった。
先生曰く、「この日にやるには、いろんな批判があった。だって、電気を使うのだから。」
なるほど、3月11日は、8月6日9日に匹敵するほどの重大な日になったんだ。

しかし、コンサートはあった。
午後6時半、中津のライブハウスの前は、行列ができていた。
一歩遅かったか!これでは、立見席しかない。
しかたない。なるだけもたれられそうな場所を探した。

今夜の出演者は、菊池誠さん。某大学の電気工学科のれっきとした先生だそうだ。
それから、私の師匠がテルミンとお箏でユニットを組んでいる「短冊」。
ギターとマトリョミンの「銘菓ヨロシアン」。DJの「宴パンダ」。
テルミンとアコーディオンのユニット「沼娘」。ゲストのギターコンビの「キドキラ」。

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まあ、とにかく怪しいが魅力的なコンサートであった。
コンサート名が、「第4回スナック電波」というだけにエレキギターとテルミンがすべてであった。
スナックのママ役のフェイターンが、言っていた。「エーテルとエレキテルの出会い」まさにその通りで、なんともいえない不思議空間、まるで梨木香歩の沼地を思わせるような空気感がただよっていた。
ギターの腕前はみんなプロ級で、すばらしかった。フェイのテルミンも良かった。師匠の即興演奏もいつものように安心して聞けた。「宴パンダ」も愛嬌たっぷりで、イケてるDJをした。ただ、マトリョミンがな~ちょっと物足りなかった。やはり、おもちゃの域を出ないなあ。音が切れない分、難しいのではなかったか。
最後のキドキラ、菊池、師匠の「ヨーロッパの曙」という曲は、最高だった。あんなに速いテンポで、ファンダメンタルな音を出すテルミンが、メロディを刻むのは奇跡としかいいようがない。
テルミンは、難しい。解ってくれる人には、解るんだが、ロマンティックな楽器である。
クラシックからジャズやロックまでなんでも来いの可能性がある。
ますます、好きになりそうだ。


科学と神秘のあいだ(双書Zero)

科学と神秘のあいだ(双書Zero)

  • 作者: 菊池 誠
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2010/03/24
  • メディア: 単行本



もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)

もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)

  • 作者: 菊池 誠
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2011/09/16
  • メディア: 新書



おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話

おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話

  • 作者: 菊池 誠
  • 出版社/メーカー: 楽工社
  • 発売日: 2009/07
  • メディア: 単行本



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ごちそう演奏会 [音楽]

年末恒例“ごちそう演奏会~冬の星~”

 23日、私が習っているテルミンの先生の演奏会に行ってきました。
お筝のミュージシャン今西玲子さんと児島先生のテルミンのセッション、およびネリkitchenさんのフードと茶音女の紅茶のコーディネートでした。

昨年も行きましたが、中崎町のcommon cofeという30人ほど入るお店でありました。
曲はほとんどがオリジナルで、テルミンはエフェクターとか鈴とかいろいろ組み合わせて、お箏の方も弓を使ったりおりんをはさんだり、楽しいセッションでした。

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とちゅうでネリkitchenさんの豆乳を使ったケーキとスパイス(丁子)と果物(金柑、なしのジャム)がたっぷりの紅茶が配られました。ネリkitchenさんは、マクロビオテックという動物性の食品を一切使わない料理のお店(料理人)です。common cofeでは月曜日と木曜日担当しておられるらしいです。

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いっぽう茶音女(ちゃおんな)さんは、「日常の紅茶、おもてなしの紅茶、音楽のある場面で紅茶」をテーマに活動していて、中崎町2か所でセミナーや出張サービスをしているそうです。

ケーキが無くなるころ、暗くなるとスクリーンに宇宙の画像が映し出され、二人のミュージシャンの白い割烹着にも星が映し出されます。白い割烹着を脱ぐと中の衣装にたくさんの短冊がはりつけられています。さきほと事前に配られていた金色の引換券のうしろにそれぞれが願い事を書いたものです。
曲の合間に一つ一つが読み上げられ、中には傑作なものもあったりして、会場が湧いていました。

テルミンには、増幅機のようなものがついていて、初めの曲が録音され、重なるように演奏されるようになっていました。テルミン自体は単音演奏なので、こんなふうにすると和音や重音演奏ができるようになっているのです。しかし、電気の機械に強くないとこんな演奏は、なかなかできないです。

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コンサートは熱っぽくて、なかなか楽しかったです。外に出ると、冬の星は出ていませんでしたが、冬の風がぴゅーっと吹いていました。
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ハシケン&児島&小澤ライブ [音楽]

歌とテルミンとパーカッション

先週の月曜日、久しぶりにコンサートに行ってきました。
お世話になっているテルミンの先生のコンサートが、靭公園のCDショップでありました。
ハシケンさんというのは、かなりメジャーな方のようですね。なんでも若かりし日に(今でも若い?)沖縄で三か月島唄と三線の修業をやってこられたとか。沖縄の唄も自分の中で消化して、かなりレパートリーも広いようです。
小澤さんというのは、見るからにミュージシャンという風貌でアフリカンをはじめとするパーカッションの演奏家です。われらが児島先生は若く美しきテルミンの演奏家です。
なんでも、前の日に初めて広島で会われて、次の日に二時間ほどリハーサルして、本番を迎えられたとか。
音楽家というのは、やはり才能が違いますなあ。

CDショップの半分が楽器やマイクで占領されていたので、残り半分に入る客はせいぜい20名がいいところです。けれど、乗りまくりましたよ。ハシケンさんの唄う沖縄や奄美大島の唄でテンポのいい曲は、かなりの熱狂性があります。「ワンド節」だとか「ぴちゃぴちゃ」とか、一週間もたつとかなり忘れてしまっているのですが、自然と手足が動いてしまいそうになります。
おかしかったのは、ハシケンさんがテルミンの音や演奏の動作を見て、かなり不思議そうにしておられたこと。
ハシケンさんというのは、肩の力が抜けた方でしてね。音楽を自分から楽しもうとされているようすが、こちらにも伝わってきましたね。
私は休憩時間にCDを買ってしまいましたよ。「コントレイル」というアルバムで、バイオリンの江藤有希さんとコラボレーションしているものです。収録は、「さあ始めよう」これは、今回も唄われた。「ただの僕」「風の轍」「ミソラ」「ワンナイトサンバ」の5曲です。どちらかというと、スローな曲調です。
この夜のライブは、心から楽しめました。

金曜日にテルミンの稽古に行ったとき、先生が「またハシケンさんと京都でセッションをやるのですよ。とおっしゃっていました。ハシケンさん、よほどテルミンの摩訶不思議な魅力にあてられたようにお見受けします。
そうそう、ハシケンさんは奄美大島の観光大使をなさっているそうですよ。


Hug

Hug

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Long Scale Disc
  • 発売日: 2007/10/24
  • メディア: CD



青い月

青い月

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2005/12/07
  • メディア: CD



LIVE!~the best of best~

LIVE!~the best of best~

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ヤマハミュージックコミュニケーションズ
  • 発売日: 2006/07/12
  • メディア: CD



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オルフェオとエウリディーチェ [音楽]

どこかで聞いた曲

 昨年だったか、テレビでコンテンポラリーダンスだったと思うが、『オルフェオとエウリディーチェ』をやっていて、耳がダンボ状態になった。生気のない(ように見えた)乙女たちが群舞しているところに、オルフェオが現れる。オルフェオは、彼の死んだ妻を捜している様子だ。この場面の音楽が、「精霊の踊り」と言われる非常に美しい曲である。

この音楽の作者は、バイエルンで産まれ、オーストリアとフランスで活躍したクリストフ・ヴィリバルト・グルック(1714~1787)だ。オペラの改革をやった人らしいが、驚いたのは、マリー・アントワネットの音楽の先生をしていたということだ。

その『オルフェオとエウリディーチェ』は、ギリシャ神話から題材をとったもので、黄泉の国へ行ってしまったエウリディーチェをオルフェオが連れ戻しに行くという話しである。なんだか日本の古事記にあるイザナギノミコト・イザナミノミコトの話に似ているが、愛した人を黄泉の国から連れ戻したいという気持ちは、万国共通の思いなのだろう。結末もいろいろあるようだ。後ろを振り返らないという約束をオルフェオは破ってしまうが、愛の神はオルフェオの妻に対する愛からしたことと許し、無事に人間の国に連れ戻す。あるいはエウリディーチェは、黄泉の国に帰ってしまうという結末もあるらしい。

それは、ともかくとしてその「精霊の踊り」のメロディは、たしかに習ったことがある。中学校だったか、高校だったか、それとも賛美歌だったのか。日本語の歌曲として、たしかにあったんだ。歌詞はみごとに忘れている。「・・・・清きながれ、・・・・」くらいしか思い出せない。また、しばらく気になってしようがない日が続く。






グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」

グルック:歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」

  • アーティスト: リヒター(カール),グルック,ミュンヘン・バッハ管弦楽団
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
  • 発売日: 2007/12/12
  • メディア: CD



黒いオルフェ~ベスト・オブ・ボサノヴァ・ギター

黒いオルフェ~ベスト・オブ・ボサノヴァ・ギター

  • アーティスト: バーデン・パウエル
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2000/07/26
  • メディア: CD



黒いオルフェ [DVD]

黒いオルフェ [DVD]

  • 出版社/メーカー: アイ・ヴィ・シー
  • メディア: DVD



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弦楽のためのアダージョ [音楽]

厳粛な音楽

 先日来、サミュエル・バーバーの『弦楽のためのアダージョ』が入ったCDを探していた。なんばのタワーレコードでついにバーバーの二枚組のCDを見つけた。

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 輸入版であったが、最初に『弦楽のためのアダージョ』が入っていた。ラインナップは、
(一枚目)
1,Adagio for Strings Op.11
2,The School for Scandal OP.5-Overture,Op.5
3~5,Violin Cncerto Op.14 
6,Essay for Orchestra Op.12
7,Second Essay for Orchestra Op.17
8,Medea’s Dance of Vengeance Op.23
(二枚目)
1~3,Cello Sonata Op.6
4,Canzon for flute&piano Op.38
5~8,Excursion Op.20
9,Nocturne(Homage to John Field)Op.33
10~15,Summer Music Op.31
16~17,Souvenirs Op.31
18,Third Essay for Orchestra Op.47

演奏は、セントルイス交響楽団 指揮者はレオナルド・スラッキン。バイオリン奏者はエルマー・オリビーラとなっている。どうやら、サミュエル・バーバーの有名な曲を網羅しているようなCDだ。
 
昨年のNHKの番組の特集で聴いたのが、きっかけだった。どこかで聴いた曲だと思い、ウィキペディアで調べてみた。
まず、サミュエル・バーバーについて。アメリカ19世紀の音楽家で、作曲家・ピアニスト・声楽家と多様な分野をこなす。フィラデルフィアのカーティス音楽学校を卒業し、イタリアに奨学金留学生として渡欧する。二年後、現地で『弦楽のためのアダージョ』の原曲である『弦楽四重奏曲第1番ロ短調』を作曲する。以後、交響曲や協奏曲、歌劇や歌曲など膨大な量の作曲活動をしている。この頃にフランス留学をしていたコープランなど現代音楽や前衛音楽を目指した人とは違い、ヨーロッパ音楽の伝統を重んじた「新ロマン主義」に属し、最後のロマンティストと称されたようである。

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私が、心打たれた『弦楽のためのアダージョ』は、その厳粛さ・高潔さから多くのシンパシーを得ているらしく、ケネディ大統領の葬儀や9・11事件の慰霊祭などで使われたという。
さらに映画やドラマでも多く使われているということで、『プラトーン』(私は、この映画で曲を覚えていたと思う。)『エレファントマン』『ロレンツォのオイル』、ドラマの『のだめカンタービレ 第8話』『華麗なる一族 最終回』で使われたそうだ。
最近では、バンクーバー冬季五輪の開会式の最後のあたりでこの『弦楽のためのアダージョ』が使われていた。
アメリカの作曲家では、フォスターやバーンスタインしか知らなかったが、大西洋を架け橋として、脈々と西洋音楽のバトンが引き継がれていたことを思い知らされた。
1枚目を5回ほど聞いたが、なかなかいい。2枚目を明日聴こう。

さいごに名演だといわれる尾高さん指揮の『弦楽のためのアダージョ』をどうぞ。


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久しぶりのクラシックコンサート [音楽]

友だちに誘われて

 12月17日の夜、「三井ホーム スーパークラシックコンサート」に行きました。このコンサートは、三井ホームが主催するもので、毎年お得意様に無料で招待するコンサートです。三井ホームで家を建てた友だちが申し込みをして、いったんは外れてしまったのであきらめていたのですが、キャンセルができて行けるようになったのです。いずみホールのお隣のホテルニューオオタニでお食事をしてから、少し早めに入りました。

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この日の演奏家は、ヴァイオリンの吉田恭子さんとピアノの白石光隆さんでした。吉田さんは、デビュー10年目のほっそりした美形のヴァイオリニスト。白石さんは、東京芸大ピアノ科で講師をされているかたで、ちょっとひょうきんできさくな方でした。

プログラムは、
①モーツァルト:ヴァイオリンソナタ第24番K.296
②サン=サーンス:ヴァイオリンソナタ第1番ニ短調op.75
    ☆  ☆  ☆
③マスネ:タイスの瞑想曲
④ショーソン:詩曲
⑤リスト:ラフォンのロマンス「船乗り」による協奏的大二重奏曲

でした。モーツァルトの若い頃に作曲された①は、しょうじき言って退屈でした。バロックの軽い感じの曲はあまり好きではないので、眠気先行でした。②になると、深みが増し、サン=サーンスの力量を見直しました。私生活では、不幸続きのサン=サーンスが、悲しみから目をそらすように音楽に没頭した50歳ころの作品だそうです。四楽章からなり、沈うつで悲しみに満ちた一楽章、自由な歌心や美しい叙情性が盛られたニ楽章、三楽章では、皮肉っぽい性格とチャーミングな個性がぶつかり、四楽章ではヴァイオリンとピアノが技巧を駆使して、さいごは喜びに満ちて終わりました。
③は、おなじみの美しい曲。④はツルゲーネフの恋愛小説からヒントを得ためくるめく愛のトライアングルを想起する曲でした。そして、⑤は一つの主題を5つのバリエーションで展開するなかなかテクニカルな曲です。リストと言えば、ピアノの大家でもあり、作曲もピアノ曲が多く、ヴァイオリンの曲は珍しいと思います。印象的な曲でした。

すべて、終わるといっせいに拍手の暴風雨です。アンコール曲は、シューベルトの『アヴェ・マリア』ともう一つ知らない曲でした。少し、ハンガリア舞曲のような感じがしました。出口でアンコール曲の名前が貼り出してありましたが、モンティという方の『チェルダッシュ』という曲でした。
今回、初めて聴いた吉田恭子さんのヴァイオリンは素晴らしいものでした。繊細な早いテクニックもさることながら、私は細いけれど天まで届く糸のような透明感のある持続音が素敵だと思いました。白石さんのピアノもすごかったです。二人のあ・うんの呼吸のトークも楽しかったです。

今回は、本当に思いがけないクリスマスプレゼントでした。さきの帯やその他の品といい、あたたかい友人たちに恵まれています。私からも誰かにおすそ分けをしなくちゃと思います。


チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲&瞑想曲集

チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲&瞑想曲集

  • アーティスト: 吉田恭子,チャイコフスキー,グラズノフ,マスネ,広上淳一,オーケストラ・アンサンブル金沢
  • 出版社/メーカー: AMGエンタテインメント
  • 発売日: 2009/09/16
  • メディア: CD



祈り~Preghiera

祈り~Preghiera

  • アーティスト: 吉田恭子,フォーレ,イザイ,ラフマニノフ,サラサーテ,グルック,ドヴォルザーク,R.シュトラウス,クライスラー,プルジーホダ,白石光隆
  • 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/06
  • メディア: CD



Grand Waltz

Grand Waltz

  • アーティスト: 吉田恭子,リスト,プロコフィエフ,チャイコフスキー,ラヴェル,ホイベルガー,ブラームス,シベリウス,ドビュッシー,フィヒテンホルツ,白石光隆
  • 出版社/メーカー: yamaha A&R
  • 発売日: 2008/09/17
  • メディア: CD



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スタイリスティックスでお祝い [音楽]

気分はミーハーで

 最近、ジャズにも関心が向いてきた私ですが、16日(月)の晩にはじめてジャズ・クラブのライブに行ってきました。義妹の還暦のお祝いにかこつけて、西梅田のビルボードライブに招待したのです。この日のアーティストは、『スタイリスティックス』でした。あのキムタク・ギャッビーのCMで有名な「愛こそすべて」のグループです。

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始まる前に、ヒルトン・ウェストの地下二階で、中華料理をご馳走になり、なんのこっちゃ、私が出さないといけないのに。6時過ぎに入りました。はじめてなので、カジュアル席を予約しておきました。ここは、お食事が出ないので少しお安いのです。きもの姿で、ハイチェアはちょっと、よっこらしょもいいとこでしたが、楽しめました。
出演者は、4,5年前にリード・ボーカルのラッセル・トンプソン・Jrが脱退して、ハロルド・エバン・ブラウンとヴァン・フィールズが加わったニュースタイリスティックスでした。以下の通りですが、私はしょうじきなところ、誰がだれだか分からなかったのでした。

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エアリオン・ラブ / Airrion Love(Vocals)
ハ-バート・ムレル / Herbert Murrell(Vocals)
ハロルド‘エバン’ブラウン / Harold 'Evan' Brown(Vocals)
ヴァン・フィールズ / Van Fields(Vocals)
ハーベイ・ペリー / Harvey Perry(Keyboards)
ジェノ・メイヤー / Jeno Meyer(Keyboards)
テディー・デイヴィス / Teddy Davis(Keyboards)
ラザフォード・ゲイ / Rutherford Gay(Guitar)
ロビン・J・レオナード / Robin J.Leonard(Bass)
ラッセル・ウィークリー / Russell Weekley(Drums)

しかし、世の中はすすんでいて、隣で黄色い声をあげているお嬢さんは、メンバーがトークで面白いことを言ってる英語のしゃべりが分かるらしく、キャーキャーと反応しておられました。まったく、日本語の説明もなければ、プログラムもないのです。でも、音楽は分かりましたよ。手拍子がときどきずれてしまうことはありましたが、踊りたくなるような音楽でした。

『愛こそすべて』は、さいごでしたが、みんな、心待ちにしているのがよく分かりました。それにいくつか聞き覚えのある曲がいくつかありました。彼らの音楽は、ソウルというよりポップスに近いですね。リード・ボーカルの人はファルセット・ヴォイスという裏声で、ムーディに歌い上げます。大きな身体をゆっくり動かしてなかなかダンスも見事でした。私は、裏声のほうよりも左の人のバリトンの声がいいと思いましたが、4人のハーモニーは素晴らしかったです。

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帰り、CDアルバムの38曲入りのを買いました。家で聴いて、復習します。せっかく行ったんだから、少しは曲の名前やメロディも覚えなくちゃと思って。

 うん、なかなか良かった。義妹も楽しんでいました。また来てみたいです。Steve Kuhn Trio なんかが来たら、最高なんですが。


愛がすべて~ヴェリー・ベスト&モア

愛がすべて~ヴェリー・ベスト&モア

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2006/12/16
  • メディア: CD



スタイリスティックス・クリスマス

スタイリスティックス・クリスマス

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD



ザット・セイム・ウェイ

ザット・セイム・ウェイ

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2008/11/19
  • メディア: CD



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加藤登紀子コンサート [音楽]

第17回?酒の日コンサート

 パンフレットには、何回と明記していなかったので、勝手に17回としていますが、本当はもっと古いのだと思います。17というのは、西脇市の多可町で登紀子さんが、山田錦を栽培してお酒を造り始めて、今年のお酒<1968>で17本目になるから、そうかなと思ったのです。10月1日、仕事を少し早く切り上げて、高速バスでここ西脇市にやってきました。今回も妹の招待によるもので、今度は新酒つきの席が取れ、前の方のテーブル席に着いた時は、一曲目の『さくらんぼの実る頃』が始まっていました。

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 この日のラインナップは、1部が『さくらんぼの実る頃』『時には昔の話を』『わが人生に悔いなし』『ひとり寝の子守唄』『夜の通行人に捧ぐ』『I LOVE YOU』『君が生まれたあの日』『檸檬Lemon』『愛燦燦』それとリクエスト曲の『この空を飛べたら』でした。2部は、たしか1968年に生まれた各地のレジスタンス的な名曲を中心に歌ったと思います。『Imajine』『Hey Jude』『1968』(二つは新曲です)『美しき五月のパリ』『美しい昔』『愛しかない時』『愛の賛歌』リクエスト曲で『リボリューション』最後に歌ったのが、『百万本のバラ』でした。そして、アンコールには昨年と同じく<おじさんコーラス>の登場で、『琵琶湖周航の歌』ともう一曲(思い出せません)で締めくくりました。

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思うに、おトキさんは、歌も年々堂に入ったものになっていて、味わい深く聴くのですが、なんといってもトークの面白さは天下一品です。昨年は、『崖の上のポニョ』の話で笑わせてくれましたが、今回は日本の天然記念物である<トキ>の話しで惹きつけてくれました。トキの親善大使になられたとかで、新潟で行われたトキの放鳥の様子を面白おかしく語ってくれました。また1968年というのは特別の年で、敗北感や挫折の中で何かが始まった時代、新しい動きがスタートした時代だといわれました。わが身を振り返っても、68年69年70年あたりはいろんなことを考えさせられたり、行動を起こした年でもあります。また、数々の名曲が生まれた年でもあったそうです。私は2部で歌われた『Hey Jude』『美しき五月のパリ』を手拍子にまぎれて、小さな声で一緒に歌っていました。大好きな歌です。昨年始めて聴いた『愛しかない時』もかなりいい歌です。あわせて20曲は歌われたでしょうか。今回はお酒も横に置いてあったので、何度も乾杯をして、いい気分で聴かせていただき、満足しました。毎年ではなくても、また二年後か三年後に聴きたいものだと思いました。

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今年は、登紀子さんがかなり若かったころの『真夏の夜のコンサート ,72.7.25』というCDを買いました。日比谷野外音楽堂で収録されたアルバムです。若々しく伸びのある声で、今の声とは全然違いますが、どちらがいいとは断言できません。その時その時の良さがあるのですから。どうぞ、いつまでも歌い続けて、進化を遂げてください。


ほろよい物語 加藤登紀子オリジナル曲集 1968-2008

ほろよい物語 加藤登紀子オリジナル曲集 1968-2008

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: UNIVERSAL J(P)(M)
  • 発売日: 2008/10/29
  • メディア: CD



薔薇と恋のうた~シャントゥーズTOKIKOセレクション WITH 島健~

薔薇と恋のうた~シャントゥーズTOKIKOセレクション WITH 島健~

  • アーティスト: 島健
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2009/04/22
  • メディア: CD



真夏の夜のコンサート’72.7.25日比谷野外音楽堂

真夏の夜のコンサート’72.7.25日比谷野外音楽堂

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: CD



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おおたか静流コンサート [音楽]

土塔庵コンサート

 9月4日、仕事が終わるやいなや家に帰り、身支度をととのえて近鉄に飛び乗った。阿倍野橋から地下鉄に乗り換え、終点の中百舌鳥で泉北高速鉄道で一駅の深井で降りた。そこからタクシー660円、1メーター分。くだんの土塔庵に着いた。堺市のはずれはかなり遠い。

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この日は、テルミンの先生に教えてもらった『おおたか静流コンサート』があるんだ。もちろんテルミンの先生もバックで演奏される。
土塔庵は、元は庄屋屋敷であろうか。長屋門を入ると、大きな土間があり、天井にはやりだの弓だのが梁の上に保存してあった。

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舞台になる部屋は、奥の座敷でその向こうはライトアップされた庭園の緑が美しい。楽器が並べてあるが、『扉をたたく人』に出てきたジャンベ、シタール、サンシン、テルミン、キーボードなど民族性のあるものが色濃い。
我々の席は、前の方に座布団がしいてあり、その後ろにはよくもかき集めたなと思うくらいの椅子たち。その一つひとつが籐椅子であったり、ゴブラン織りが張られたソファーであったり、個性的な骨董物の椅子たちであった。私は真ん中後ろの座り心地の良さそうな椅子に座って始まるのを待った。
いよいよ、静流さんの登場。小柄な気さくな方で、一番初めに唄ったのが沖縄にインスピレーションをもらった『パティロマ』、鳩間のことである。前の方に子どもたちが陣取っていたのを見て、今日のコンサートの順番を変えられた。「私は聴きに来た人の顔ぶれを見て、歌の順番を決めるの。」とおっしゃっていた。NHKの『にほんごであそぼ』の音楽制作も手がけておられるとかで、『デンデラリュウバ』などの手遊び歌や童謡が続いた。

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その後、『島々清しゃ』が唄われ、新しいアルバムの中から、『満月の宴』だとか『イスタンブル夜曲』『ROAMING SHEEP』『ウスクダラ』が唄われた。アイヌの唄もあったが、おおたかさんは日本の隅っこの歌をこよなく愛しておられるようだ。また、活動もじつに多様で、NHKの子ども番組を始め、コマーシャルソング、ドラマの主題歌などに及んでいる。私もじつはNHKの時代劇のテーマソングだった『水の恋唄』以来、おおたかさんの歌や声が大好きになった一人だ。

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十数曲歌われて、最後になったが、当然アンコールの拍手が沸き起こる。アンコール曲は、『WATER-for you who's gone/~会えなくなったあなたへ』だった。
私は、二枚のCDを求めて、会場を後にした。
おおたか静流さんは、知らない人が意外にも多いのだが、独特の存在感あふれるエキゾチックな歌いぶりは、とても好きだ。好きな女性歌手の5人の中に入る人だ。帰り道、おおたかファンだという御老人(気は若い方)がいて、東京などにも追っかけで行くといわれていたが、中百舌鳥までご一緒しておしゃべりに花を咲かせた。


セレナーデ

セレナーデ

  • アーティスト: おおたか静流
  • 出版社/メーカー: B4-Records
  • 発売日: 2008/12/07
  • メディア: CD



にほんごであそぼ でんでらりゅうば [DVD]

にほんごであそぼ でんでらりゅうば [DVD]

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • メディア: DVD



水の恋唄

水の恋唄

  • アーティスト: おおたか静流,大島ミチル
  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 1995/11/03
  • メディア: CD



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